スマホだけで強くなりたいので旅に出ます!

アキラヒカル

強くなりたいけど、楽してなりたい!

 俺には産まれてから、特にみんなより運動は得意では無い

でもそんな俺にも強くなりたい気持ちがある。

名前は個人情報なので仮にアカウント名のHEROを名乗ろう

年齢は16歳だ、身長は160センチそんなところ。


「海賊王にオラはなる!」


 とりあえず言ってみた、なんとなく・・・

強くなれそうな気がして、そういえばSNSで

修行してくれる人、見つけたんだよな〜なんだっけな

名前は、たしか左近時さこんじ

とか言う名前だったような、気がする場所は

アプリで分かったから行ってみっか。


「すいません、誰か居ますか?」


 扉を叩いてみた、(ドンドンドン)俺は必ず三回叩く

後ろから人の気配を感じて振り向いた

そこには変なお面を付けた男が立っていた。


「我が輩の家に何ようか?」


 言い方が独特だな、てかなんでお面付けてるんだ

お祭りで売ってそうな安いっぽい

いつの時代のヒーローかも分からん、令和では無いのは間違いない。


「強くしてくれるって、SNSで見つけて来たんです

それで修行をつけてもらおうと来ました」


「強くなって、何がしたい敵は鬼か?」


「うぇ〜⁉︎

今の時代に鬼なんているんですか?」


「この世には、誰にも完璧に説明出来ぬことは

いくらでもあろうぞ、居ると言って何故それを疑う根拠に

なるのだ、言ったもの勝ちを知らんのか、小僧め!」


 なんか、めんどくさいジジイだな、まあ強くして貰えれば

いいから、合わせておこう。


「はい、実は家族が殺されて、それが鬼かも知れません」

(思いっきり嘘だけど)


「見ておらぬのか?

小僧の家族を殺した相手を

鬼を見て無いのか?

だがまあいい我が輩の修行はキツイぞ

それでもついて来れるなら受けてやろう」


「はい、炭を売りに出かけてて、家にけえったら

すでに奴はいねかった、そのあとの事は言いたくねぇ」

(細かい設定してないし、鬼なんて聞いて無いし)


「なんか小僧の言い方アニメで聞いた事ある凄い強いキャラ

だった気がする、まあこだわる必要はないか・・・

鬼を見て生きてる人間はまずおらぬ、言い方は悪いが

生きていたのは、小僧のさだめやも知れん、我が輩の所に

来たのが何よりの証拠、それ以上は聞かぬゆえ、安心せい」


 じゃあ最初に聞いたの意味無いよね、このジジイ

ボケてるのか?

まあいいや・・・

とりあえず修行をしてもらえそうだ、ここは頼んでみるか。


「お願いします、家族の仇を打ちたい、俺にはもう何も

残ってないんです、俺を強くしてください!」

(家族の仇は思いっきり嘘だけど何も無いのは、嘘じゃ無いから

プラマイ無しだからオッケー)


「うーむ、見たところ、小僧あまり身体が丈夫そうには

見えんが、それでもついて来れるのか?」


「人を見た目で判断する人とは、あなたは本当に強いんですか?」


「かっかっかっか、一本取られたわい、すまぬ小僧

お主の気持ちを確かめただけだ、まずは合格だ!」


 完全に笑って誤魔化した、このジジイ、強くなったら一発殴ろう

うん、グーで殴ろう、その前には修行してからか・・・

どんな修行なのか分からないが、まあいっちょやってみっか。


「今からこの山を登る、ついて来いそして上についたら

説明してやろう」


 もう、師匠気取りかよ、このジジイ弱かったらグーで殴ろう

山を登るのか、いきなり修行っぽいな、まあ言う事を聞いて

それから判断しよう。


「お願いします、ついていきます」


「その前に、この山には悪魔が居る

帰って来れぬかも知れんがいいのか?

小僧それでも山を登る覚悟は出来たのか?」


 このジジイ、今度は悪魔かよ!

鬼とか、悪魔とか、もうどっちが

強いのか聞いてみたくなって来た。


「鬼と悪魔はどっちが強いんですか?」


「鬼と悪魔か、うーむ・・・闘ってるのは見た事は無い!

だがこれだけは知っておけ人間より強い!」


 このジジイ、分かるよ!

子供でも分かるよ!

名前負けしてるから!

適当に言いやがってこのジジイ

完全に上からいいやがって、若者舐めすぎ!


 まあいいや、死んだらそこまでだし

その後の事なんか知っちゃこっちゃ無い

さっさと始めてもらおう。


「覚悟は出来てます、やります、登ります

この山を俺は登る!」


「さっきから、ちょいちょいなんか聞いた事あるような

感じで聞こえるがまぁいいだろう・・・

ではその前にこの紙にサインせよ!」


 なんだ〜?

お守り的な、お札的なものかな〜?

そんな時代は昔話しか出て来ねぇよ!

どれどれ、あ、なんだよこれ

死んでも責任は取れませんって

見たことあるよ、こんなのにサインしてる芸人とか!


 これがそうなのか・・・ってこのジジイ山を下りたら覚えてろよ!

さっさとサインして渡した。


「小僧、背中に担いでいるのはなんだ?

大事そうに背負って、何か入っているのか?」


「これは、家族で唯一殺されなかったネズコって言う

俺の妹的なハムスターです、メスです

カゴごと雨にも濡れない様に、俺が自分で作りました

ほっとけ無くて、可愛い俺の妹みたいな存在なんです」


「そうか、そのネズコも担いで登るんだな

では行くぞ小僧、ついて参れ」


「お願いします!」

(背中に担いでいるのは水とお菓子とレトルト食品だけど)


 一時間くらいで、ジジイが止まった、以外と近いな

想像してたより、なんか俺に合わせてくれてるのか?


「はぁはぁはぁ、よくぞここまで、はぁはぁ、ついて来れた

朝までに、さっきの我が輩の家に戻って来れたら、あらためて

修行をつけてやろう、我が輩の姿が見えなくなったら

下りて来るがいい、もし間に合わなかったら、そのまま帰れ!」


 言い終わると山を下りて行った

あのジジイ、自分が疲れたからここにしたな、息切らして

見るからに疲れてるのお前だろ!

本当に強いのか左近時!


 でも悪魔が居るって言ってたから何かあるかもしれないな

油断は禁物で、とりあえずスマホ持ってて良かった〜

ジジイの家はこのスマホのアプリのドコデモレーダーで

フラグ付けたからこれを見て、下りてみっか

悪魔が気になってしょうがないけど。


 辺りは暗いからスマホのライトを付けて行こう

充電満タンだし、以外と普通に感じるけどこの山

悪魔はどこだ〜

居るなら出て来て欲しい、直ぐスマホで写真撮ってSNSにアップしよ!


 ん?・・・なんだこの分かりやすい落とし穴

ライト付けてるから直ぐに違いが分かるんだけど・・・


 あ、あのジジイもしかして罠仕掛けてるのか

姑息な事しやがって、とりあえず近くにあった石投げてみよう。


「えい!」


(ドサドサ)って深く掘りすぎだろ、何メートルあるんだよ!

後から来てごめん大丈夫?

ってならないよ!

テッテレ〜大成功!

って出て来たらSNS で拡散して炎上させてやる。

いや、待て待て、よく見たら

ドッキリじゃすまないレベルだよ、これマジ死ぬぞ!

とりあえずスマホで撮っておこう、早速SNSでアップしよ

リアル落とし穴見つけましたっと。

うお〜上げた一分後に5000いいねいった〜まだ伸びるな!


 まだあるなこの感じだと、あのジジイ

左近時さこんじって名前忘れないからな

修行終わったらSNSで拡散してやろう、これだけでかなりの

いいね増えるな、俺のスローライフ順調だな!


 今何時だ?

朝までって、太陽が昇る時って事だとして、スマホに日の出

までの時間は後三時間くらいか・・・って、登るのに

一時間くらいだったから、余裕じゃね・・・

あ〜

そういう事か悪魔だ、それねそれに俺が苦戦するって事なのか

早く出て来て欲しいな。


「おら!ワクワクすっぞ」


 あれ、今何かいたような気がする、来るのか悪魔が

気になるな、どんな姿なんだろう?

想像では色々描いてる絵を見た事あるけどそんなのが

出て来たら、終わるな俺の人生・・・

まあ来るなら来いだ!


 今、なんか音が聞こえた、近くに気を感じる

(ガサガサ)

ちょっと離れて出て来るのを待ってみよう。


 出て来たのは熊だった、これが悪夢なのか?

熊は立ち上がり威嚇して来た、とりあえず写真だ!

フラッシュで熊を撮った連写で撮った(カシャカシャカシャカシャ)

熊はその光にびびって逃げて行った


「あれが悪魔かよ!あのジジイぶっ殺すぞ」


 とりあえず、あまりにも分かりやすい罠を全部回避して

あの左近時の家に朝までに間に合った。


 てか登るより早く下りれたし、何あの言い方は朝までに

間に合わなかったら帰れって言ったよな

完全に舐められてるなあのジジイに・・・


 扉を叩く(ドンドンドン)

必ず三回叩く、扉が開いてジジイが出て来た。


「小僧、お前には、素質があるようだ、まあいいだろう

飯でも食え」


「ありがてぇ〜、腹減って力が出なくてたすかっぞ」


「なんか聞いた事ある言い方なんだが・・・

だがまぁいいだろう、小僧は見たのか?

山にいる悪魔を?

リアルに目の前で見たのか?」


「クマサンのことかーーーー!」


「な、な、なんだその姿は髪が金色になって

小僧おぬし、もしや髪染めた?」


「当てて見ろよ、山は登れても、たった一人の人間も殺せない

みたいだなその悪魔は、それをお前は山に置いて来たんだな」


「な、何をだ!」


「とっくにご存知なんだろ、俺は地球で一番強くなるために

ここに来た、穏やかな心を持ちながら、激しい怒りによって

目覚めた伝説の戦士、クマサンの餌代に困って捨てたんだろ!」


「なにを〜小僧!あれだけ飯食うなんて、お前には想像も

出来ぬだろう、畑の作物を食い荒らし、挙句は我が輩まで

食おうとしたんだ、あれは悪魔だ!」


「山を勝手に奪われて、エサも無くなり、仕方なく山から

下りて、お腹が空いているクマサンの気持ちなんか人間に

クマサンを悪魔と呼ぶ資格は無い!」


「分かった、とにかく落ち着いてくれ、我が輩も仕方なかった

それでも、人間は止められなかった、だからせめて

この山だけでも、我が輩が守っておるのだ、せめてこの山だけでも

守ると誓ったのだ」


「じゃもう、やらないんだな、自然破壊を!」


「嗚呼、これ以上は我が輩もやらぬ、信じてくれ!」


 その言葉を聞いて、元に戻った。


「なんだ、ジジイ悪い奴じゃないのか

そうか〜

良かった〜

とりあえずグーで殴っていい?」


「な、まだ我が輩を責めるのか?

言っただろう、もう自然破壊はしないって、聞いてたよね?」


「あの罠は、ちょっとやり過ぎたな、俺じゃ無かったら

死んでたぞ、頭を出して、さあ早く!」


「待て待て、あれはこの山を荒らす輩から守るため

小僧をまだ何も知らぬ我が輩にそれを知るすべは無い

グーで殴るのは勘弁してもいいだろう、修行をつけて

更に強くなりたいのなら、グーは無しじゃ!」


 このジジイ、上手く誤魔化したな、これだからジジイは

全く、頭硬い癖に言い訳だけは、俺よりは出来るようだ

まあいいか、修行はつけて欲しいから、でも強くならないと

判断したらグーで殴ろう、うんそうしよう。


「修行って何をすればいいんですか?」


「まずは、呼吸だ!

これが出来ないと技も活かせぬ、それを伝授してやろう」


「呼吸って、そんなに大事なの?」


「全ては呼吸をすることから、力を発揮する、武道において

呼吸で始まり、呼吸で終わるそれを極めれば全ての武道に通じる」


「そうなのか、一度も呼吸を意識した事無かった

そんなに大事だとは、どうすればいいんですか?」


「まずは、見た方が早いだろう、見せてやろう」


 ジジイは台所に行って、持ってきたゴム手袋を、それを

風船のように膨らませ(パンッ)と割れた。


「小僧、これが全集中の呼吸という、如何なる時でも

この呼吸を出来るようにする事が出来れば後は自然と強くなる

それが出来たなら、後は小僧が自分で探すのだ、そこから

技が生まれ、それは小僧おぬしが決めるのだ」


「なるほど、そのゴム手袋を割れれば、いいんですね

いっちょやってみっか!」


「小僧、あまり簡単に考えると、何もわからぬままで

終わるぞ、まあ直ぐに出来なくても、焦らずゆっくり

やってみよ、強くなるのはそんなに甘く無い」


「でも、とりあえずやってみないと、わかんねえから

やってみます」


 ゴム手袋を渡してもらい、思い切り息を吐いた

一発でゴム手袋は割れた(パンッ)あれ出来ちゃったこれは

さすがにジジイへこむよなぁ、空気読め無くて

空気を膨らませて、なんかすいません。


「え〜、割る!

普通割らないよね小僧、空気読めよ!

違う意味の空気出すなよ!

全く、まあいいだろう、では最後の修行をつけてやろう

ちょっとついて来い!」


 ジジイは大きな岩の前につれて来た、大きさは直径

三メートルはある大きな岩だ、これをどうすればいいのか

なんとなく分かる気がする、いきなり空気読めなかったから

無茶振りするつもりだな!


「この岩を真っ二つにすれば、我が輩に教えることはもう無い」


 やっぱり来たな無茶振り!

これを素手でやるのかよ!

何か道具とか武器無いのかよ!


「これを素手でやるんですか?」


「当たり前だろ、今は法律で銃刀法違反があるから

待っているだけで捕まるから、知らないの?刃物でも六センチ

以上あれば捕まるよ」


 このジジイ変などこのお祭りで買ったか分からないお面を

付けてるから表情が分からないけど、今ちょっと、笑ったのは

なんとなく分かる、このやろ〜

覚えてろよ!


「この岩を真っ二つに割れるまでは帰って来るなよ!」


 ジジイ最後に捨て台詞いいやがってなんかムカつく!

割れなきゃ帰って来るなってご飯とかも食えないのかよ!


「悪ぃ、俺死んだ」


 最後に笑顔で言って覚悟を決めた、ここまでか

俺の人生は、まあこれで終わりならそれも運命か

仕方ない、約束は破るのは俺のポリシーが許さない

辺りが暗くなり、黒い雲が辺りを覆った、その時

雷が落ちた、あの岩に凄い音だった、岩は真っ二つに割れた。


「ワハハハ、やっぱ生きてたもうけ」


  そのあと、ジジイの家に行って扉を叩く(ドンドンドン)

ジジイが出てきた、びっくりしてお面から目が飛び出して

「え〜!

もしやあの岩を真っ二つに割ったのか?

あれ出来ちゃった?」


 泣きながら無理ですって来るのを待っていたのに

この小僧め、やりおったか、あれ我が輩でも無理だったのに

本当に空気読めよ!

何日もかけて苦労してやっと強くなるのを見たい人いるのに

この小僧、ほんと空気読めないみたいだ。


「俺、他の人より空気が読めないみたいで、よく友達から

逆に凄いなってよく言われてて、それでかも?」


「確かに、時には空気を見て、黙り込む輩もいるから

そこは我が輩と通じるものがある、もう我が輩には

小僧に教えることは無い、これを持って行け、

いつかこの日が来ると思って取って置いたお面じゃ

遠慮なく持って行け」


「いえ、ダサいのでいらないです

これで俺は強くなれましたか?」


「ほんとに空気読めよ!

とりあえずもらって、後で好きにすればいいだろ!

ん?

強くなったって?

知らねえよ!

我が輩はもう寝る、とっとと行けよ!」


 すねてる、完全に目に黒い線がある感じだ

空気読めなくて、言い過ぎたかも、それでもやっぱり気になる

鬼の事は。


「その前に鬼について教えてもらえますか?」


「鬼は居る、人間に化けて、見た目からわからぬが

朝の太陽の光が苦手で夜に活動する、強い鬼ほど

人間社会に溶け込んでいる、特に若い者を殺す鬼もいれば

個々の鬼の性格にはよるがな」 


「では、どうすれば・・・鬼と出会ってしまった時

俺何も技とか出来ないし、なんとか鬼に対抗する方法を教えて

もらえますか?」


「確かに小僧には鬼を倒せる、技術と知識と倒す事は

出来ぬ、教えてやってもいいが

その前にこの紙にサインせよ!」


 このやりとり、さっきしたよな

また死んでも責任取れませんだろう

全く毎回かよ! 

どれどれ、ん?

技術五千円、知識も五千円、技十万円って

金取るのかよ!

だから金ないって、最初に何も無いって言ってたの

忘れてるのか?

いや待て、そういえばさっきクマサンと罠全部SNSで

アップしたからもしかしてフォロワー増えてるなら

お金が稼げるんじゃないか?


「ちょっと待ってください、現金ニコニコ払いですか?」


「サインすれば、とりあえずは直ぐに払わなくてもいいが

遅れたら、利息が増える、ちゃんとよく読め

これだから、全く説明読まないで知りませんでした

って言っても裁判に勝てないのは知らんのか

若者はほんとそれ、簡単に合意するから

親の脛をかじって、この時代になってから

なんでも楽して親に甘えるからいかん!」


「もう一度、ちゃんと読みますので、ちょっと待ってください」


 確かに直ぐに払う事は書いて無いな、でも待てよ

金額は置いといて、あるじゃないか、もし技を習得出来なかったら

金額は返金しますって、てことは、詐欺対策か!

抜け目無いなこのジジイその前に質問しておかないとだな。


「教えるのにお金を払うのはわかりますけど

鬼にちゃんと効くのか、どう証明するんですか?」


「そのための動画がある、それを見れば問題無い!」


「え?・・・それはちょっとよくある詐欺に

使われてますけど、実際の鬼をおらのめえで見せて

くんねえと、わかんねえっぞ」


「わかった小僧、ではサインは後でいいから

倒せたら、ちゃんと払えよ!」


「そうこなくっちゃ!」


 さっきSNS で確認したけど、フォロワー増え続けてる

もっと動画もアップすれば、お金が手に入るな!


「じゃあ、全部教えて下さい、お金は俺が鬼を

倒せたら全部払います」


「今回は小僧の意見を飲んだが、普通はしないぞ

それと鬼に殺されても、最初のサインした

責任取れませんは有効なので、小僧次第じゃ」


その手があったか!

このジジイ抜け目無いな、俺が初めてじゃないな!

SNSでも確かに強くしてくれるって人がいるって

書いてたのは見たけど、それで強くなった人は

出てこなかったのは、そう言う事か!

いいだろうやってやる、鬼を動画に撮れれば

俺のスローライフ確定だから、リスクはあるけど

メリットは大きいな、やって損は無いな

強くなれば問題無し。


「わかりました、ではお願いします」


「うむ!いいだろうではとりあえず飯でも食うか

贅沢では無いが、我が輩の得意料理のごった煮だが

腹が減っていればなんでも美味い、たった一杯の水でも

砂漠で喉が渇いている時に水がどれほど美味いか

そんなものじゃ、いくら贅沢な料理を食べようと

本当の美味いとは、状況によっては、たった一杯の水に

勝てない、そんな事も忘れている金持ちに知って

もらいたいものじゃ、だから我が輩の熊五郎の

山を奪い、山から下りて来て作物を荒らすのだ」


 捨てたのは、もう言わなくていいか、確かにジジイの

言う通りだ、わかっているじゃないか、あのクマサン

熊五郎って言うのか、気に入ってたんだな、なんだかんだで

このジジイ、悪い奴じゃなさそうだ。



 とりあえず、グーで殴って、俺は逃げるようにジジイから

去って行った、ジジイは最後に言った。


「この〜暴行罪で訴えてやる!」


 と、だが俺のことを名前も知らないから、訴えることは出来なかった

ちゃんちゃん。





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