独占欲が強すぎる彼氏を持つと大変です

でずな

第1話


「で? どうゆうつもりなの」



 どうも私事、橘 舞華は今保健室のベットで彼に押し倒されています。

 鼻息が私の顔に少し当たっててちょっと嬉しい!



「いや、たまたまだから!」



 そう。

 ついさっきの事。

 あれは偶然、ほんっとに偶然、クラスの男の子にプリントを渡す時に手を触れてしまった。

 それをたまたま彼が見て(監視)いて、私を強引に誰もいない保健室へ連れ込んだのだ。



「はぁ? だとしても俺が許さないって事分かってたよね?」



 はい分かってます。

 この前みたいに相手を脅すような真似は勘弁してください。

 いや、嫉妬してくれるのは嬉しいんだけど……。ちょっとやり方が……ね?



「はい……ごめんなさ……っむ」



 私の言葉が彼の口で、塞がれた。

 とっさのことでビクッとしてしまった。

 目の前には彼の鋭い瞳。

 唇には柔らかい感触。



「分かったな?」



「はいぃ……」



 全くこれだから……この人は。






 

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