第1話「俺の弟がたまに妹に性別転換するんだが」

俺の名前は挽豆ひとうラテ、16歳、この春に私立四季野宮高校しきのみやこうこうの2年に上がったばかりだ。俺の家はカフェをやっていて、家族は俺を入れて6人家族だ。紹介はまた後々、とりあえず俺はベッドから起き上がる。

家は二階建てで、1階はカフェとキッチン、

リビングルーム、父さんと母さんの部屋に

なっていて、俺と他3人の弟と妹は2階に部屋がある。階段を降りるとコーヒーのいい匂いがしてくる。家の朝飯はパンとコーヒーに決まっている。カフェの経営がある両親からしたらそれが一番早いし助かるのだ。

「おにぃ、おはよー」

1回に降りると妹が挨拶してきた。

こいつは、一応長女のコナ、14歳で右王左王中学校うおうさおうちゅうがっこうの3年生だ。いつも明るくて友達も多い。ただ、

かなりのブラコンである。

「ねぇねぇ、朝ごはんアーンしてほしいな」

さっそくこれだ。朝からこれだから流石に

勘弁して欲しい。

「だーめ、自分で食べなさい。」

「えぇー、分かった。その代わりなでなで

してくれないと、朝ごはん食べれないなー」

流石に鍛えられた上目遣いと元から可愛いと評判なルックスと声で言われたら撫でるしかないな。俺は決してシスコンじゃないぞ!

「兄ちゃんおはよぉ」

「おう、おはよう」

次は弟が挨拶してきた。

こいつは三男でたまに次男のオレ、9歳で浅日琉万小学校あさひるばんしょうがっこうに通う小学四年生だ。基本的にのびのびとしている。既に彼女持ちのリア充だ。

何を考えているのか全く分からないが、

絵や歌が上手く、何回か受賞もしている。

あと一人いるんだが、まぁだいたい寝てる。

今年から高校生だし、俺と同じ学校だから、俺が毎朝起こしに行くのがルーティンだ。

だが、朝飯は先に食べておく。起こすとほぼ遅刻ギリギリになる時間帯になるからな。

「行ってきまーす」

コナとオレが出て言って直ぐに俺は2階に上がってもう1人の弟の部屋に行く。

「おい、もう朝だぞ!起きろよー」

ドアを叩きながらそう言うとドアが開く。

「チッ、うるせぇよくそ兄貴」

「おいおい朝からくそ兄貴はねぇだろ」

こいつが次男であり、最大の疑問点である、長女になるモカである。これについては説明より見た方が早いだろう。

「ほら、早く朝飯食えよー」

「うっせえ、今食ってるだろうが!」

おぉー、怖い怖い、俺まで食われそうだ。

「ご馳走様、行くぞくそ兄貴」

「おう、急げよお前足遅いから」

「だ、黙れ!そうこと言うなよ。傷つくぞ」

こいつは口は悪い癖に、メンタルがガラスだ

「本当に酷いぞ、兄さん。」

来た!さっき言った弟の問題点であり、俺の悩み。まず、口の悪さが徐々に治り、声が女の子の声になる。次に体が縮み髪が伸びる。

そして、胸が膨らみ、あれが無くなる。

そして、足が急に早くなり俺を追い抜く

「お兄ちゃん遅いよ!早く早く」

はい、あっという間に妹の完成。

「おい、待てよ!足早すぎだろ!」

そう、俺の弟は妹になります。

条件は、カフェインを摂取すること。

俺の家では毎朝コーヒーが出ると言ったろ?

モカがコーヒーを飲み忘れた日だけは女にならないんだよ。それだけでは無い、チョコレートやエナドリを食べたり飲んでも女に変わるんだよ。どれもカフェインの入っているもので、カフェインゼロって書いてあるのをあげた時は変わらないから確定だろう。

ていうか、俺はさっきから誰に喋ってるんだ

「急げ急げお兄ちゃん!」

「おう、もうすぐで学校だからな!」

そうして、俺は妹になった弟のモカと学校へと急ぐのだった。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る