第11話 人助け 後編

「わるいんだけど、この娘が鬼族だから・・・」

「なるほど・・・。

 私もお礼もしたいけど、今は、たいしたものがなくて・・・。

 私が商業都市で登録できるように手配します」


「そんな事が、できるのですか?」

「はい。私はあの都市の有力商人の一人です。

 今回は、お忍びだから良い護衛を連れていけなくて・・・。

 私はギルドにも顔が利きます。

 当分の間、私の護衛として働いてもらえると助かるのだが・・・」


「けど、僕たちは、冒険者ランクも低いですよ。

 まだ、Dランクですし・・・」

カンスケは、冒険者証を見せる。


「ランクは、あくまで目安にすぎない。

 クレアさんは、あんなに強いし、そのご主人様だろ。

 自分をそんなに卑下しなくても・・・」

「僕は、以前いた勇者パーティを首になりました。

 それで商業都市で再起を図ろうとして行って・・・。

 奴隷オークションで買って・・・」


「良い買い物をされましたね。

 奴隷を奴隷として扱うより、仲間として・・・」

「はい」


「ぜひ、カンスケ君に護衛をお願いできないか?

 金貨2枚。悪い話ではないと思う。

 こちらからの条件は、顔を隠す事。

 これは、今後もお忍びの時にお願いしたいと思っているから。

 どうだろう?」

「き、金貨2枚ですか?

 すごい・・・。

 Bランク、いや、Aランクの冒険者並みの待遇じゃないですか?」


「それだけ、君たちを気に入ったという事だけど・・・」

「ありがとうございます。ぜひ、お願いします」


カンスケとクレアは、一緒に商業都市に向かう事になった。


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カンスケ:支援師

 リーゼロッテの幼馴染であり恋人だったが、勇者ウェールズに寝取られ、パーティを追放され、別の街へ逃避行する

 その街で鬼族少女の奴隷クレアを購入する


クレア:

 鬼族の女の娘。

 カンスケに奴隷として購入される

 風貌は、購入時は、小学生ぐらいだったが、レベルアップして今は中学生ぐらいに・・・

 大きな斧を振り回せるぐらいの力持ち


リーゼロッテ:剣士

 攻撃一辺倒の前衛を担う

 カンスケの幼馴染であり恋人だったが、勇者ウェールズと恋仲に・・・


ウェールズ:勇者

 パーティのリーダーであり要。タンク的役割も担う

 リーゼロッテを寝取るなど女には・・・


エリザベス:賢者

 火・風・水・土の属性魔法にて先制攻撃をしたり聖女のサポートで

 回復的役割を担う


マーガレット:聖女

 聖魔法で回復のスペシャリストだが、光属性魔法で攻撃のサポート的役割も担う

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