第2話 パーティ追放

「キャー」

リーゼロッテの小さな叫び声。

急いで布団で隠している。


「なんで・・・」

「俺とリーゼロッテは、ずっとこういう関係だ。

 リーゼロッテだって、パーティのお荷物より、勇者の方が良いに決まっているだろう」


「リーゼロッテ・・・なんで・・・」

「カンスケ、ごめん・・・」


「そうか・・・」

「お前はパーティのお荷物だから、首だ。パーティから追放する」


「わかった」

「これでせいせいする。お前みたいな弱い奴を追放できて・・・」


僕はトボトボと部屋に戻った。

絶望的な顔をして・・・。


なんで・・・。

リーゼロッテが・・・。

冒険者になった頃、支援師の僕を頼りにしてくれていたのに・・・。

最初は二人で連携して倒していた。

レベルアップと共に、リーゼロッテ一人で倒すようになっていたけど・・・。

僕の支援魔法のおかげで強いモンスターと戦えるって喜んでくれていたのに・・・。

たしかに、単独冒険者としては、弱いかもしれないけど・・・。


僕は、今まで、リーゼロッテと結婚をする為にお金を貯めてきた。

結婚したら、セックスしようと約束をして・・・。


なのに、なんで・・・。


布団に入っても全然眠れない。

あの時の光景が、頭から離れない。


もう、こんな街にいたくない。

次の日の早朝、僕はこの街を出た。

乗合馬車に乗って・・・。


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カンスケ:支援師

 リーゼロッテの幼馴染であり恋人だったが、勇者ウェールズに寝取られ、パーティを追放される


リーゼロッテ:剣士

 攻撃一辺倒の前衛を担う

 カンスケの幼馴染であり恋人だったが、勇者ウェールズと恋仲に・・・


ウェールズ:勇者

 パーティのリーダーであり要。タンク的役割も担う

 リーゼロッテを寝取るなど女には・・・


エリザベス:賢者

 火・風・水・土の属性魔法にて先制攻撃をしたり聖女のサポートで

 回復的役割を担う


マーガレット:聖女

 聖魔法で回復のスペシャリストだが、光属性魔法で攻撃のサポート的役割も担う

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