第13話 新しい彼女

僕はビックリした。


僕は星華さんとは、知り合って2週間。

まだ、知らない事も多い。


それでつきあっても良いのか?


「僕は星山さんに釣り合うほど、かっこよくないよ」

「そんなことないよ。

 誰がなんと言おうと、かっこいいよ」


星山さんを見ると耳まで真っ赤だ。


つきあう事が良いのかわからない。

けど、ここで拒否すると星山さんの行先がなくなってしまう。

それは、嫌。


僕の気持ちは・・・。

星山さんといると安らぐ。


つきあいは短くても、いないとぽっかり穴があいたあの気分。

それは嫌。


いろんな感情が錯綜する。


「いいよ。

 いたらないダメ彼氏と思うけど、よろしくね。

 星華って呼んでいい?」

「いいよ。私もノブって呼ぶね」

「うん」


僕たちはキスをした。


星華の両親の前というのが少し気まずい。


けど、良かったと思う。


僕がいない時間で少し話した方が良いと思った。

僕は少し席を外してトイレに行く。

親子の話もあるだろう。


その間に会計をして戻る。


話は大丈夫だったみたいだ。


解散して帰ろうとした時に、星山さんのお父さんがびっくり。

会計が終わっているなんて・・・。

ここは、それなりに高い店。


星山さんのお父さんから信頼を得る事ができたと思う。


その後、星山父母とは別れた。


晴れて、同棲が認められた。

僕たちは晴れ晴れとした気持ちだった。


帰り道。

星華が褒めてくれた。


「あの両親とやりあえるなんて・・・。

 きちんと話をしてくれてありがとう。

 もらう予定のお金で生活費は私も出すね」

「大丈夫だよ。

 お金は全部出すから・・・。

 贅沢はできないけどね」

星華は申し訳なさそうだ。


「それより笑って。

 僕は、お金より星華との楽しい時間を考えたいから。

 二人でいる事ができる必要経費なんだから・・・」

二人で笑った。


正直、ある程度の贅沢はできるけど、まだ、働いていないこの身。

贅沢は、働いてからでも良いと思う。


それより、ここから大変だ。

受験勉強をしながら家事もする必要がある。


けど、楽しい日々だ。


帰りにショッピングセンターに行った。

ペアリングを買いに・・・。


あんまり良いのがなかったけど、星華はすごく喜んでくれた。

それを右手の薬指にはめた。


「結婚したみたいだね」

僕は、そういわれて真っ赤になった。


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この作品は、2022年4月以前の作品であり、成年の定義は20歳になります。


真田信繁

高校3年生

趣味は本とアニメ、ドライブ。典型的な陰キャ

高校2年生の夏、事故で両親を亡くす

祖母以外に親族はいない

親の職業柄、お金の管理能力や説得、実務能力は超高校級

親が亡くなった時に買ったロト7で人生が変わる

高校生ながら、家を買う

幼馴染の田中めぐみに告白してつきあい始めるが、奥手・・・

半同棲をするも、浮気され、子供ができて別れる

めぐみプロデュースのイメチェンでかっこよくなるが、別れて元の姿に・・・

高校3年生になってすぐに免許を取り車を買う

家出した星山さんを家に招待し、同棲を始め、彼カノの関係となる


預金残高:11億1千万円(1,000万円未満は切り捨て)

愛車:K-OPEN(軽自動車のスポーツカー)



星山星華

高校3年生

今年から転校してきてクラスメイト、人気ランキング2位の美人

陽キャグループに属し、学校では多くの人と話しているが

お友達はいないらしく、親と喧嘩して家出し、

真田君の家に泊めてもらい同棲を始め、彼カノの関係となる

料理が上手



星山権蔵

星山星華の父

真田信繁の事を気に入る


星山美香

星山星華の義母、星山権蔵の再婚相手

星山星華とは、折り合いが悪い



田中めぐみ

元同級生

信繁の幼馴染

勉強も学年でも1桁の優等生

運動神経は悪いが、学校の人気投票で1位で容姿でかわいい

ボン・キュ・ボンでスタイルも良い

陽キャでよく告白もされるという噂だが、彼氏はいなかった

信繁の事がずっと好きだったらしい

今回、めでたく彼カノの関係に・・・そして半同棲を・・・

晴彦と浮気をしてしまい、子供ができて信繁と別れ、退学する



清田晴彦

元同級生

高校2年生ながらプロ注目の野球部のエース

かなりチャラい

めぐみのセックス相手

この件でめぐみの父と殴り合いになり噂に・・・

学校を退学する


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