死にたがりの僕と生きたかった君

@kanzakiyato

死にたがりの僕と生きたかった君。

ぼくすくったあのひとがんでした。


なにしてるの?』


突然とつぜん屋上おくじょうぐちからこえがした。かえると不登校ふとうこうきみがいた。

ぼくてわかるだろ、とおもいつつ


自殺じさつ


った。きみ


『へぇ。』


とだけ。そんなきみぼく質問しつもんする。


めないの?」


油断ゆだんすると質問しつもんしてしまうぼくわるくせ。その質問しつもんきみ


『まぁ。』


みじか返事へんじをした。そんなきみにまたぼく質問しつもんをした。


「どうして?」


するときみ


『どうして、って。だってきみなんてないでしょ。』


どうしてわかったんだろう、と不思議ふしぎおもっていると


『だってきみ、まだきたいってかおしてるもん。』


きみはそういながらしずかにわらう。


ぼく自殺じさつをやめた三日後みっかごきみんだ。


あとからぼくきみがんだったことをった。


ぼくすくってくれたあのひと末期まっきがんでした。

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