君が好きと言うまで。

@kanzakiyato

「君が好きというまで。」

明日あしたれるかな。」

まどそとながらぽつりとつぶやいた。

するときみはそのあたたかく、やわらかなこえ

らない。』

適当てきとう返事へんじをした。適当てきとう返事へんじをするのはきみわるくせ

でも、そううところがぼくはたまらなくきなんだ。


教室きょうしつには宿題しゅくだいをやってこなかったぼくきみの二人だけ。

ぼく宿題しゅくだいわすれていた、というよりは

えて宿題しゅくだいをしなかった、とったほうがただしいだろう。

なぜなら、きみ宿題しゅくだいをやってこないのをぼくっていたから。

きみすこしでもなが一緒いっしょにいたくて。


すこうなりながらもわからないところを必死ひっしこうと集中しゅうちゅうしているきみに、

きだよ。」

と。きみ勉強べんきょう集中しゅうちゅうすると

まわりのこえこえなくなるのをぼくっているから、

どうせきみこえてないだろうとおもって。

そうつぶやいた。


そのときのきみほお夕陽色ゆうひいろめてぼくつめていた。

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