7日目

 さて、日記を書き始めてから一週間が経ちました。こうして見るとやっぱり時間の流れは、どうしようもなく速いです。光陰矢の如しというやつです。その言葉で例えるなら僕の人生はきっと、矢を放って的に当たる数センチ手前くらいです。人生って短いですね。

 そもそも人生を終える瞬間に、「人生長かったなー」なんて思う人はいるのでしょうか。たぶんきっと、みんな「終わってしまった」みたいな感じで人生を終えると思います。悔いのない人生を生きたのなんてきっとラオウくらいです。「後悔のない人生を生きろ」なんて無理に決まってます。人生一回目で、人生を完璧に生きるなんて、そんなの無理じゃないか! と反論したくなります。人生一回目の人間にそんなこと不可能です。

 死んだら、二回目の人生が始まったりはしないでしょうか。そうしたらみんな、後悔なんて天国に持ち込まずに済むのに。

  

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る