人類滅亡後、地球を支配していたのは都市伝説の怪物だった~人と怪物の共同生活スタート!

DITinoue(上楽竜文)

プロローグ 誰もいない地球

 人類が滅亡した。時は××××年、×月×日。まず、そんなこと知らない。

なぜなら俺は、永眠していたから。数年前から一回試してみようと思っていた

「永眠カプセル」を使って寝てた。それで、起きたらこの前まで自分が買い物したり

サッカーしたり、友達と楽しく話していたはずのこの「第一アース広場」が

丸焦げだった。

――正直、自分で疑ったわ。だってみんな焼けてる。それだけじゃない。隕石とかで

こうなるならまだしも、この広場には誰もいない。人の小指の骨のかけらも

見つからないこの状況。

――なんだ、ここは。

まず、地球なの?ここって。でも、重力もあるし、ちょっと水が残ってるとこが

あった。永眠から覚めたばかりだから喉が渇いてる。水をすくうとポタポタと

落ちて、灰ににじんでいく。

「お~い、誰かいねぇーか?」

「いたら返事しろ―!!」

廿利じゅりー!結愛ゆめー!竜臥りゅうがー!たつみー!」

親友たちの名前をみんな呼ぶ。そして、誰1人の返事はなかった。


 どうなってんの?!マジでわからん。本当にどういうことなんだろう。一旦

落ち着いて状況を整理すると・・・。

・永眠から覚めたら焼け野原が広がっていた

・誰1人残っていない

・ここは地球

などなど。正直いろんなことが分かんねぇから自分でも意味不でここくらいしか理解

できない。何でなんだ?何で誰もいないのか?しばらく俺は考えていた。

・・・・・地球最後の日みたいだな・・・・・

そう思った。それだけだった。

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