第40話 メタルイザベラvs勇者パーティー
「大丈夫ですかイヴさん!!、今癒します……」
「あ、ありがとうございます」
回復したアレックスが私を助けてくれた、いつの間に駆けつけている他のメンバー達、アレックス達がイザベラの気を引いている間に聖女クリスが私の傷を癒す。
「……よし、治った、いくぞ!!」
傷が治った私はアレックス達に加勢する。
「クソッッッ!!斬っても斬っても再生する!!」
「硬ッッッ、私のナイフもエミリアの魔法もたいして効かないし!!よくこんなのと一人で戦えてたねあの人!!」
「gも永rんげいおんびおいおzんちはえにう0hんび0hんび0sねい〇体0g」
「ーーーーしまッッッ」
巧みな連携でお互いの死角をなくすように動いていた三人だが、不意にイザベラは前衛の二人の攻撃を圧倒的な回復力と防御力で無理やり無視して、魔法使いエミリアに突っ込む、もちろん後衛職の彼女にその突進を自力でなんとかする手段はない。
「ーーーさせるかッッッ!!!」
「い、イヴ……」
ーー刹那、イザベラとエミリアの間に入るイヴ、なんとか相手のタックルを押し止めることに成功。
「ジャマスルナ!!!イヴヴぅぅぅぅぅぅうぅぅぅうぅぅ!!!!」
「はいそうですかって退けるかアバズレッッッッッ!!!」
お互い全力で押し合う、拮抗する力、後退も前進もせず全くの互角。
「シッッッッ!!」
「gにおえらんぎおえないおんhてに0wgh0ウェン0tん0g」
そうしてる間にアレックスがイザベラの背中を斬りつける、悲鳴を上げるイザベラ。
「ーーーーでりゃッッッ!!!」
「ーーーナニッッッ??!!!ギオ絵におrhごいくぇおいgんtq30院議雨0ギオ絵におrhごい??!!!」
力が抜けた一瞬を逃さず、イヴは彼女の腰の辺りに生えている機械部品を掴み、イザベラを投げる、そのまま地面に叩きつけられたイザベラは驚愕の声の一瞬後、耳をつんざく断末魔の声を出す。
『ーーー
「ーーーッッッ??!!!」
地面に叩きつけた後、即座に手足に杭を打ち込み、地面に貼り付け状態にする。
「……いくら治癒力が高いって言っても、その状態じゃ意味ないでしょ………」
「クゥウゥゥ………」
「……聞きたいことが山のようにある、貴女は死んだはずでしょ?、なんで生きてるの?」
「アルヒトガワタシヲイキカエラセッテクレタ……シタイヲホリオコシテネ」
「死者を冒涜するようなことしやがって」
「………コレでカッタとオモウなよ………ワタシハ死体の一部カラツクラレタ試作の一体メデシカナイ………」
「それじゃあ、イザベラが何人もいるって事?」
「ソウダ……」
「………聞いた私が言うのもなんけど、なんでそんな丁寧に教えてくれるの?」
「ナァニ、メイドノ土産トイウヤツネ」
「?」
イザベラの自由を奪った後、尋問を開始する私、思ったよりも情報を提供するイザベラに疑問を感じ、なぜと問いかけてみると、訳のわからない事を言うイザベラ。
「やりましたねイヴさん」
「ーーーーッッッ????!!離れて!!!!!」
「え?」
こっちに近づいてくるアレックス、それに気づくのと同時にイザベラが発光を始める、悪寒を感じた私はアレックスに来るなと伝えるが、私の言葉を理解しようとして足をその場で止めてしまう、咄嗟に彼を押し倒し、そのまま地面に伏せる私、ーーー刹那、響く轟音、イザベラを中心として爆発が起きる、その爆発は馬鹿でかく、伏せた程度では巻き込まれることは確実だった、しかし、私に当たる寸前、爆発が見えない壁にあったのように押し止められる、不思議な光景に目を白黒させる私。
「『
「た、助かりました………」
どうやらクリスが魔法で私達を守ってくれたようだ……本当に危機一髪だった。
「………怪我はないですか、アレックス様」
「あ、あ、い\\\\\\\\\\」
「………アレックス様?」
アレックスの安否を確認するも、どこか爆発に巻き込まれたのか、顔を耳まで真っ赤にして金魚のように口をパクパク開けている………一体どうしたのだろうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「きょ、今日はありがとう、君がいなければかなり厳しい戦いになっていた」
「いえ、そもそも私の身内が起こしていた事件のようですし」
とりあえず勇者パーティーの人たちが泊まっている宿屋へと移動、意識が戻ったアレックスがパーティーを代表して私に礼を言ってくる、適当に返事をする自分。
「それじゃあ、また一ヶ月後に頼む」
「はい、予定があえばよろしくです」
「さ、さっきは助けてくれてありがとう、イヴ……」
「パーティーメンバーが危険なら助けるのは当たり前ですから、依頼も終わったようなのでここらへんで失礼させてもらいます」
エミリアからもイザベラのタックルを止めた礼を言われる、無難な返しをする私、依頼が終わったようなので軽く会釈をしながら退室する。
「やっと終わった……」
「い、イヴさん!!!」
「アレックス様……どうしました?」
宿屋の外へ出る私を引き止めるアレックス。
「ほ、報酬はどこに払えば良いのですか?」
「あ、ああ~………別に要らないのでみんなで山分けして良いですよ」
「そ、そうですか………」
「あ、そう言えば………」
「な、なんですか?」
そういえば依頼を達成したのだから、報酬を貰えるんだったな、だが今は別に金に困ってないので適当に返事をする。
「ーーーさっき助けてくれてありがとうございます、カッコ良かったですよ」
「!!??ッッッ\\\\\\\」
「それじゃあまた今度」
さっき自分がイザベラに捕まれた時、アレックスが助けてくれたことを思い出したので、彼の手を握りながら感謝を伝える、なんだかアレックスが湯気を吹いてるように見えるが、気にせず帰る私。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます