第25話 リフレッシュ♫
ハイ、前回の続き〜♪
各自万感の想いを胸に秘め(笑)、男性一行はレディの案内でダンジョンの入り口付近からゲートを使い新階層にある温泉場まで向かって行ったのだが…
※何故そうなのかは前のお話で察しておくれ♡
「!!」
直に新階層に着いた一行は、目の前に広がる《あるもの》に我が目を疑った!
特にドゥモワーとノアは落胆の色が隠せず思わず大声で嘆いていてしまう位だ!
「「な、何じゃこりゃー!」」
と……
まぁ〜それもそのはずなんだが…
実はシルビーが探し当てた(偶然だけど♪)温泉場に行く途中、日本の温泉街によくある桧作りの巨大な出入口が出来上がっていたのだった(笑)
しかし、それだけならドゥモワーやノアは嘆きはしない…
二人か落胆した理由は只一つ…
目の前に広がる《男湯》・《女湯》と書かれた二文字の暖簾(のれん)…
出入口が2つに別れている事にだったのだ!!
「聞いてないって!こんなもんいつ作ったん?!」
傷心のドゥモワーの変わりにノアが下心有り有りのクレームをレディにしたのだが…
「いつて…シルビーはんが出掛ける前どすけど♪実はロマはんから作っておくよう頼まれましてな〜」
やっぱり…
予測できるからの迅速かつ冷静な対応だろう♪
当然それを聞いたドゥモワーは一気に血の気が引いていた!(笑)
「ロ、ロマが…?(汗)」
「そうどすえ♪何でもタチの悪い《ケダモノ》がいるよって《多重結界》張るんと一緒に作るようにと言われましてな〜」
おっと、流石はロマである(笑)
おそらく心の中で悲しげに呟くドゥモワーの姿さえ想定済みであろう。
『…道理で温泉に行くのを許した訳だ…(涙)』
※このセリフも想定済だと思うよドゥモワー♪
ちなみにドゥモワー達とレディが不毛なやり取りをしている間、他の男性メンバーというと〜
さっさと男湯のドアを潜り、中へ入っているのであった。
ハイ!ここで女性読者へのサービスタイム!
※ただしコミカライズしたらね♪
アダム達が脱衣所で裸になり、いざ温泉に向かうと、中では既に数名の先客が温泉を堪能していた。
「あ、アダム王ではないですか♪お先に入らせて頂いていますよ〜」
「ルシファー様ではないですか!おいででしたか♪」
沢山の光苔で照らされたクリスタルが彩る…
そんな鍾乳洞の中にある巨大な天然露天風呂♪
※さながらギリシャ彫刻の様なら耽美な肉体美が所狭しと並んでいる(笑)
おそらくポトニャーから噂を聞きつけたのだろう…
ルシファーはアスタロトやベールゼブブ、サタナキア、マレコキアス等数十名の側近を引き連れて、先にこの温泉を訪れていたのだった。
軽く挨拶を交わしたアダムは、湯船に浸かるルシファーの横に腰を下ろすと、至福の表情を浮かべながら彼に話しかけた。
「フー!シルビーには感謝ですね~こんなに広い温泉を見つけてくれるなんて♪」
確かにそうだ…
男湯・女湯と二分割しているとはいえ、総面積1.5k㎡もある温泉である!
広いと言うレベルでは無い(笑)
流石に外の景色は見れないが、思いっきり湯船に浸かってくつろぐには申し分ない。
「実はリリスも知人達を連れて女湯でくつろいでいるんですよ♪」
「おや、ではご夫婦で?」
「ハイ、何でも《美容施術(エステ)》もしてもらえるとかで、本人はしゃいでおりました(笑)」
え〜ここで余談ですが〜
女性陣…とりわけ伽羅のたっての希望により、マ・ザーが最新エステマシーンを急遽開発し、女湯から直接利用できる様に設置しているのであった。
ちなみに女湯の利用者が現在がいる!
やはりロマの読みは正解だった様だ(笑)
※これまた、え〜余談てすが〜
巷では愛妻家で有名なルシファー王…
だからもしドゥモワーが覗きでもした日には、ロマと結託して血の雨を降らせるのは確実である!
「それは喜んで貰えて良かった♪これでシルビーも報われます(笑)」
そう言いながら、アダムはある事をふと思い出した。
「おっと、そうだった!ルシファー様、イヴの要望で近々家族風呂も隣接する予定ですので完成しましたらお知らせ致しますよ♪」
「それは素敵ですね♫是非お願いします!」
※これでアーシュも安心して温泉を利用できるだろうな~(笑)
するとそんな話をしている二人の横に、ドゥモワーが静かに寄ってきた。
「よう!暫くぶりだなルシファー♫」
機嫌が治ったのか、何故か不敵な笑顔を浮かべながらドゥモワーは珍しく彼に話しかけた。
その時…
ドゥモワーの表情に何かを察したアダムは、二人に挨拶をして先に湯船から離れたのだった。
暫く静かに肩を並べながら湯船に浸かる二人…
最初に口を開いたのはルシファーだった。
「上手く…いったみたいですね…」
おそらく《木星(ジュピター)》での事なのだろう…ドゥモワーがあの星で張った《罠》の件に一枚噛んでいるルシファーは、わざと結果を確認した。
「当たりめぇだろ♪でもまぁ…世話かけちまったな、取り敢えず貸しにしといてくれや…」
ドゥモワーは、天井の一点を見つめながらそう答えた。
「でもあの日…貴方に話を打ち明けられた時には正直驚きましたよ…」
実はそうなのである…
ドゥモワーがこちらの世界にロマと二人で転移した際、真っ先にこの世界に存在する魔界の王ルシファーとコンタクトを取ったのだ。
そして多少真意をぼやかしつつ、彼に協力を求めたのだった。
「念視で見ていましたが、実際魔力の質処か姿まであれだけ一緒だとは思いませんでしたよ(笑)」
そう言いながら笑っているルシファーではあるが、内心思う所があるのだろう…
一瞬で表情が変わった!
「正直…かなりムカつきましたけどね……」
それはあきらかに憤怒の顔である。
「……」
ドゥモワーはその言葉を黙って聞いた。
「一度…聞きたかったんですが…」
だが直に何時もの穏やかで聡明な表情に戻ったルシファーは、以前から聞きたかったであろう事を口にした。
「貴方もロマさんも嫌ではないのですか…私達と接点を持つのは?」
確かにルシファーの懸念はもっともだ。
別人とはいえ、憎しみの対象と同じ対象者がこの世界に存在しているのだから…
「あいつらはあいつらだ…お前らとは違うしな♪まぁ〜それが解らん程俺達はガキじゃねぇ…だから安心しな(笑)」
そう笑いながらドゥモワーはおもむろに湯船から立ち上がった。
「兎に角だ!いつか借りは返すぜ♪ロマさんと一緒にな♪」
彼はそう言うとニヤリとしながら湯船から出て行った。
『粗暴だが良い男だな…』
ルシファーは彼の背中を見送りながらそう思ったのだが…
「おら!沖田!那由多!女湯覗きに行くぞ♪」
顔を真っ赤にして本気で嫌がる二人(ノアは勿論嫌がって等いない♪)を両手で引きずりながら高笑いするドゥモワーをみたルシファーは、こう思いを綴った。
『………いや、気のせいか………(困)』
因みに彼は知っている…
今リリスと一緒に温泉に入っている知人の中にロマがいる事を!
多分…
いや確実に、リリスの裸を拝む前に彼の命の火が消えるだろうと(笑)
そう思いおもわず合掌するルシファー…
すると何故か、アダムを含む他の男性陣全員が同じように手を合わせるのであった……
数秒後…
「アンギャーー!!!!」
やっばりだ…
あ~あ、案の定遠くから誰かさんの断末魔が聞こえてきたよ…
一方、国王不在のロムトレート王国では…
突然だが…
本当に突然なのだが!
マ・ザーは暇をもて余していた♪
※なんだそりゃ!
おそらく最近研究室にこもっていた為、めっきり出番が少なくなった性もあるのだろう(笑)
「それ当たり…(涙)」
※あの〜マ・ザーさん…いったい誰と会話してるのかな(汗)
まぁ〜それはさておいて…
以前は怪しげな機材が所狭しと散乱していた研究室が、今では《那由多ちゃんグッズ》に覆い尽くされている(驚)!
それは事情を知らない者から見れば確実に《サイコパス》にしか見えないかもしれない。
そんな別の意味で異様な研究室で、彼女は何か面白い事はないかと思いを巡らしていたのだった。
※あの〜仕事しようよ~((T_T))!
するとそこへタイミング良く(いや、悪くかも)来訪者が現れた!
「マ・ザーいる~?」
我らマニアの
※余談だが今日はいつにもまして露出が激しい服装だったりする♡
おそらく彼女も最近出番が少ないから頑張ったのだろう…
「そうよ作者!解っているなら出番増やしなさい!!」
※だから伽羅さんも誰と会話してるの?
「あら伽羅♪どうしたの?」
「え!あら失礼、レディのメンテナンスプログラムの検査結果がでたんだけどさ、面白いデーターが出たんで報告しにきたの♪」
そう言うと、伽羅はデーターをモニターに出しマ・ザーに渡した。
「何これ!ゼロとの《波長(パルス)》シンクロ率99.8%じゃない!」
珍しくマ・ザー本気で驚いていた。
さぁ〜ここで説明しよう!
※作者は、ヤ○ター○ン世代である。
ゼロは《機械生命体(マシン・ガンナー)》…
元は生身の人間なのだ!
一方レディはマ・ザーが創り出した《有機生命体(バイオニック・ドール)》…
つまりマ・ザーが今は亡き夫と共同で作り出した人工生命体なのである!
要は元人間と人工生命体…
だから根本的に《波長(パルス)》がシンクロするのは理論上あり得ない筈なのだ!
以上、説明終わり♪
「ほら、レディの惚れっぷりって凄いでしょ?それちょっと気になったからねシミュレートしてみたのよ♪」
※正直に出番が欲しかったからと言えば良いのに…
「そこの作者!うっさいわね!!」
※はい、ごめんちゃい……
「確かに出番が少な…じゃなくて面白いデーターだわね~♪これは経過観察する必要があるわ♪」
「でしょ♪それでねマ・ザー…ちょ〜っと質問があるんだけどさ~」
「何?」
わざとらしくセクシーに足を組んでソファに座った(笑)伽羅は、以前から気になっていた事をマ・ザーに尋ねてみた。
「仮によ…仮に二人の間にベビィとかって…可能なの?」
おいおい!とんでもない質問じゃん!!
が、何故かマ・ザーはニヤリと笑って答えた。
「ウフ♪知りたい?」
それを聞いて無言で頷く伽羅…
実際…既存概念からすれば不可能だと思う…
が、あのマ・ザーの事だ!
常日頃から…
《常識や概念なんぞは進化の妨げだ!》
《科学とは空想なくして始まらない!》
《飽くなき追及こそ科学者の本分だ!》
と声高らかに提唱している彼女の事だ…ありきたりの返答はないだろ(笑)
「結論から言えば可能~♪」
「!!」
「ま~正確に言うと《ゼロだから》だけどね♪」
「??」
「解りやすく説明するとね〜ゼロは元々人間が機械化した存在でしょ♫だから体内に機械化した遺伝子細胞の情報が残ってんの♪と言う事は核となる本体をこちらが用意して、それにレディの元になった核と二人の持つ情報をインサートすれば〜理論上可能な訳♪」
「……」
「ただし!そこで重要なのは波長のシンクロ率が問題なのよ♪解る?」
「私も貴女と同類だから何となく解るわ」
流石伽羅である!
理解がすこぶる早い♪
つまり波長が合わずどちらかが情報を打ち消したり、共有を拒めば二人の特性を受け継がなくなるのだ!
「まぁ〜いずれ二人には話をしても良いかもね♫」
「マ・ザー…今悪い顔してるわよ……」
それを聞いて慌てて表情を戻したマ・ザーだがもう遅い(笑)
「あ、バレた(笑)いや~科学の可能性を追究するって楽しいわ~♪」
「いいわ…私も可能性の為、微力ながらお手伝いするわね♪」
おいおい絶対違うだろ!
二人共暇潰しのネタができて喜んでいるだけだ!
「「そこ!だまらっしゃい!」」
…ハモリで怒られた、俺作者なのに(T_T)…
不穏な笑いを浮かべる…
そんな二人の顔を見ながら、今日のお話はもう終わりにしようと決めた作者なのであった…
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