白昼夢

白昼堂々 夢を見る

妙に冷たい部屋の中

君の声だけが高らかに響く

筋の通らぬ数学理論

ハッと目覚め 置いてけぼり


白昼堂々 夢を見る

雨音に混じって紙の音

やけに歪んだ問題文

誰かが落とした鉛筆に

ハッと目覚め 消えたシャーペン


白昼堂々 夢を見た

誰もいないのに感じる視線

壁の向こうから向けられて

ハッと目覚め目があった

隣のあいつ 苦笑い


「またやっちゃった」と呟いて

また現実リアルに戻る昼下がり

どうかこの夢を夜中にも

そんな願いは叶うのやら……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る