Film 4. 『オンネリとアンネリのふゆ』☆

(☆マークはクリスマス映画!🎁)


 2015年のフィンランド映画。1時間21分(短め!)

 二人暮らしの女の子たちと小人たちの、小さくて楽しいクリスマス。


 オンネリとアンネリはとっても仲良しな女の子たち。あるきっかけで「バラの木夫人」から小さなおうちを買い、そこで二人暮らしをしています。

 クリスマスが近い冬のある夜、二人の家を小人のプティッチャネン族一家が訪ねてきます。家を失った彼らは、どんな人にもピッタリの家を建てられるという「バラの木夫人」を頼って来たのです。

 オンネリとアンネリは夫人と連絡が取れるまで、小人たちをドールハウスに住まわせてあげます。しかし、お金の欲しいガソリンスタンドの奥さんが、めずらしい小人であるプティッチャネンたちを見つけてしまい……。


 原作はフィンランドの児童文学小説。優に半世紀も前から現地の方々には愛されてきたそうです。本作はその実写化第2弾に当たりますが、小難しい設定はないのでこちらから観ても大丈夫。

 主人公はオシャレな一軒家で二人暮らしをしている小さな女の子たち――押さえておくべきはそこだけです。そこだけで、なんていうかもうファタンジーです。夢のようです。北欧人は異世界アルフヘイムに生きてますね。(ちなみに7歳です)


 とにかくかわいい! ザ・カワイイな作品です。

 この特集のかわいい枠、ぶっちぎりのトップは言うまでもなく。近年の映画が束になっても、ここまでかわいくはならないでしょう(笑)


 主役の女の子二人も当然かわいらしいのですが、彼らの住んでいるおうちがまた超絶かわいいのです。女の子のあこがれをありったけ詰め込んだような、壁紙にカーテン、テーブルにベッド。階段の手すりまでかわいらしい。そのまんま大きなドールハウスです。


 お話も児童文学なので、なにも怖いことはありません。ほのぼのした雰囲気の中で事件が起きて、きれいに解決。みんなで仲良くクリスマスを祝ってハッピーエンド。

 でも、意外にちゃんと教訓めいたものも含まれていて、かわいいだけじゃない、長く人々に愛されてきた作品なのが伝わってきます。


 オンネリ・アンネリのもこもこしたパステルカラーな冬の装いがまたオシャレでかわいらしい本作ですが、第一弾『オンネリとアンネリのおうち』の方は、かわいらしさはそのままに、季節と色彩がガラッと異なります。全体的に夏っぽくて、彩度高めのビビッドカラー。

 そちらは二人が二人暮らしを始めたときのお話です。「おうち」に大きく焦点が当たってもいるので、よりおうちの魅力を感じられることでしょう。気になった方は是非、両方チェックしてみてください。(※シリーズは全三作)


 さあ、まだまだあと16日。ではではメリークリスマス!

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