コンサルティング会社を作ってみよう
小賀 いちご (いちご)
第1話
私は5人家族だ。
父・母・二人、私の五人で私は末娘になる。
遅く出来た子供のせいか父はわたしに甘く、兄達からずるいとよく言われているが、二番目の兄も私に甘いせいか長男が私を厳しくしつけてくれていた。
私の家は商会を営んでいる。大きな商会ではなく家族経営の小さな商会だ。
町の中では中間くらいの立ち位置だと思う。良くも悪くもなく家族が食べていくには充分な程度だ。
長男は成人しているため、後を継ぐようにと父の元で修業を始めている。二番目の兄もあと三年で成人のため今後の方針を決めるようにと言われているが焦る様子もなく商売について勉強をすることなく、のんびりとした生活をしている。
兄の手伝いをするのか、別な仕事に着くのか決めかねているようだ。
わたしはさらに年齢が3歳離れているため、今のところは何も言われていない。
女の子は一般的に、成人する前後に親の勧めでお見合いして結婚、家庭に入るのが一般的なパターンだ。
私の母もそのパターンを踏んで父と結婚している。そのせいか、わたしもそうなると思っているようだ。
わりと家族中は良い方だと思っている。
私には家族にも秘密にしている事が一つだけある。
それは私の記憶には別の記憶があるという事だ。別な世界で別な人生を過ごした記憶がある事だ。
このことはさすがに家族の誰にも言えていない。理解されないだろうし、病気と思われても困るし、変な心配をされそうで言えなかった。ごく普通の子供でとうしている。
わたしは12歳だ。学校にも通っているし、本来なら後2~3年程で親の勧めでお見合いをしてお付き合いをして結婚相手を探し始める頃だ。しかし、わたしはそのルートには乗りたくないと思っている。
わたしには夢がある。
前の人生でコンサルの仕事をしたかったのだ。憧れのキャリアウーマンという奴だ。バリキャリに憧れていたのよていだである。
その夢を今回は叶えたいと思っている。
両親や兄達にも話したことはない。
両親は反対することが目に見えている。慣習を大事にする人達だからだ。
賛成してくれるなら兄達かもしれない。そこを説得できるかどうかが私の夢が叶うかどうかの分かれ道だと思っている。
わたしが成人するまで後6年。学校を卒業するまで後3年(15歳で卒業する)
計画を立てつつ憧れのキャリアウーマンをになるためにコンサル会社を作ってみたいと思います。
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