第306話高齢者クラブ

今日は、昼に定食屋で世間様には悪いが、瓶ビールを飲んでいた。

すると、6人の高齢者グループが僕の隣のテーブルに座った。

話を聞くと(聞こえてくる)、皆さん御年84歳らしい。

また、正面のテーブルには4人の高齢者が席に着く。

もう、この店で老人じゃないのは僕だけであった。


それぞれが店員に注文した。

店員が注文した料理を運ぶと、

「はて、だれが刺し身定食頼んだかい?」

と、言うとみんな黙っている。

わしではない!と言うご老体もいたが、店員が、

「皆さん、全員が刺し身定食です」

と、答えると、

「おぉ~、そうだったんだ」

と、おっしゃる。

僕は、笑いたくてしょうがなかった。コントじゃねぇか!

だが、僕はじいちゃん、ばあちゃんが好きだったから、理解できる。

僕は瓶ビール2本とつばすを食べて帰宅した。

あっ、今日は老齢年金支給日だからか~。

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