第11話パパはいい加減

今年の夏の出来事。

夏休み恒例のプール遊び。

息子と、一緒に手を繋いでプールに通うのは今年が最後であろう。

来年から中学生だ。6年生で手を繋いでくれるのも、珍しい。

バスで市民プールの最寄り駅から歩いていた。

「パパ、あの○○ドームの事を大きいトイレって言ったよね?」

「誰が?」

「パパ」

「言ったかな~」

「パパはいつも、いい加減なんだから~」

「カンチョーしてやろうか?」


うわぁ~、と息子は走り出す。

こんな事を僕は楽しい思い出と記憶するが、きっと息子は忘れるのだろう。

学習塾に通いだし、パパの出番が少なくなりつつある。

ま、息子と酒を飲むまでは生きていたいな~。


本日の読み切りエッセイ、これまで!

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