第121話 禁忌を犯してでも・・・・というのは、分からないでもない

禁忌を犯す


その気持ち、分からなくも無いなぁって、思う時がある。

そもそも、『禁忌』って、なんだ?

辞書調べるとまぁ意味は載っているから分かるけど。

個人的には


越えてはいけない一線を越えること


なイメージかなぁ。


『鋼の錬金術師』(通称:ハガレン)


ご存じの方も多いと思うけど、このマンガ。

アニメ化もされ、実写化もされ。

私は、このお話が本当に心から大好きです。

考え方も、世界観も、個々のキャラも。敵味方関係無く。

・・・・序盤で、一推しだったキャラがあっけなく死んでしまった時には、読むのをやめようと思った事もあるけどね、最後まで読み続けて良かった・・・・

まぁ、結局推し変したのだけど(笑)

変更後の推しキャラは、ロイです。ロイ・マスタング。

もう、彼、サイコー!(´▽`*)

(単行本の何巻目かの後書きに書いてあったのですけど、どうやらロイはミッチーがモデルみたいですよ?さっすが~♪わたしがロイに惚れる訳だ!・・・・途中までは違うキャラ推してたけどね/笑)

あ、グリード/リン・ヤオも好き。

リザ・ホークアイも♪


はっ・・・・ハガレン語りになってしまう。

話を戻して、と。


ハガレンでの禁忌は、人体錬成だった。

うん。

だめだよね。

人間を人間が作るなんて。

それこそ、越えてはいけない一線だと思う。

でもね。

分かるんだよ。

大事な人を失ってしまった時。

もし、その人を取り戻す手立てがあるのだとしたら、たとえそれが禁忌だったとしても、取り戻したい!

そう思う気持ち。


人間のクローンは禁止されているけど、動物のクローンは禁止はされていないのかな?


もしわたしが莫大な富を手にしていて。

もし、今はいないあのコ達のクローンが作れるとしたら。


って考えた事が、何度もある。

実際にはね。

そんなに大金持ってないから(笑)

できないけど。

でも。


多分、わたしは、あの子達のクローンは、作らないんじゃないかな。

姿形はきっと一緒なんだろう。

だけど、きっと違うコになる。

わたしが愛したあのコ達は、あの時間にあの時のわたし達家族と一緒の時間を過ごした、あのコ達だけ。

違うところを見つけては、余計に哀しくなってしまう気がする。

クローンを作ってしまった事を、後悔すると思う。

あのコ達の「代わり」としてしまった事が、申し訳なくなってしまうと思うんだよね。

クローンのコに。


まぁこれは、あくまでわたしの考え方、なので。


どうしよもうないくらいのペットロスに陥ってしまったならば、もしかしたらクローンのコが救いになるかもしれない。

そんな気も、するんだよ。


それがもし。

ペットの動物ではなくて、人間だったとしたら。


突然大事な人を失ってしまって現実を受け入れる事ができなくて。

そしてクローンで同じ人間を作ることが可能なのだとしたら。

もしかしたら、縋ってしまうかもしれない。

わたしも。


ダメなんだとは、分かってるんだよ。

姿形は全く同じでも、クローンで作った人間は違う人で。

別人格で。

そんなことがまかり通る世の中になってしまったらきっと、今より悲惨な世の中になると思う。

気に入らない事があったら簡単に殺して、寂しくなったらまた作って。

そんなことが簡単にできてしまう世の中なんて、恐ろしすぎる・・・・だからこその、禁忌、なのか。


だけど。


心情的には、ね。

分からないでもない。

いや、分かる。

もう会えないあの人に、あのコに、もう一度会えるなら・・・・

そう思ってしまうのは、仕方のない事だよねぇ・・・・

だって。

本当に大切で、大好きなのだから。

今でも、変わらずに。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る