第91話 『お誕生日』も祝われなければ普通の日

これを書いている(投稿日に書いている訳じゃない)2日前が、誕生日だった。

もう「やったー、誕生日っ!」なんて浮かれる歳ではないんだけどね。

違う意味で、めでたいなぁとは思うし、ありがたいなぁとも思う。

今ここにこうしていられるのは、自分ひとりの力じゃないからさ。


ただねぇ。


誰にも何も言われないと、うっかり普通に過ごしそうだよね、自分の誕生日なんて(笑)

指折り数えて待ち望んでいる歳でもないしさ。

有り難い事に、お祝いしてくれる人達がいてくれるから、毎年忘れずにいられるよ。

今年も忘れずにいられた。

みんなに感謝だ。


欲しい物は「時間」なので(笑)、今年の誕生日は有給を取った。

のんびり過ごさせてもらった。

のんびりできる時間なんて、何よりの贅沢だと思うんだよ?


もしこの先。

私が健康で長生きして、1人だけ生き残ってしまったら。

誕生日って、きっと忘れちゃうんだろうなぁ。

気付いたら過ぎてた、みたいな。

あれ?何歳になったんだっけ?みたいな。

そうして、普通の日になっていくのかなぁ。


ちょっと寂しくなるかな。

でも、そんなもんなのかな。


若い俳優さんが、テレビで言ってた事がものすごく印象的だったんだ。

誕生日は、親に感謝する日だって。

産んでくれてありがとうって。

言われてみれば、たしかにそうだ。

って思ったのに。

やっぱり逆に祝って貰ってる(笑)

親からしたら、産まれてきてくれてありがとう、なのかもしれない。


感謝して。感謝されて。

誕生日って。

普通の日になったとしても、やっぱりいい日には変わらないね。


周りの人の誕生日は、私にとってやっぱり大事な日だし。

産まれてきてくれてありがとう。

出会ってくれてありがとう、って。

そう思うからさ。

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