1-2諸伏優雅
「優雅、今は何年の何月何日だ?」「2020年の4月5日だけどどうかした?」やっぱりそうだ。「優雅、元気か?」「元気だけど、やっぱりさっきから変だよ、月」これは神様がくれたチャンスに違わない俺はそう思うことにした。
すると「あんたなにこっちにらんでるのよ?」「に、にらんでなんかないよ」クラスのカースト上位だった、河原木七実がクラスでもおとなしいほうだった松本千代に言いがかりをつけているようだ。「月、ちょっと俺言ってくるあんなのただの言いがかりだ。」「待って」俺はとっさに優雅の手を掴んだ。前はそれがきっかけで河原木に目をつけられてしまったのだ。
「なんでだよ月!」「俺が行く」俺なら目を付けられてももうどうでもいい優雅が生きてさえいれば
「河原木さん、松本さんもこう言ってるんだしもうやめてあげれば」「なによあんた」「もう先生もくるぞ?」ちっ、そう河原木が舌打ちをするとドアを開ける音がして先生が入ってきた。
「お前らー席座れ。」その一言とともにみんな席に座り河原木も席に戻った。
「月、があんなことするなんて意外だったよ」「俺はお前を死なせないから」「何言ってるの、いきなり俺が死ぬなんて言って」「冗談だよ」「冗談でもひどーい」俺は俺がどんなになろうが優雅を守り抜こう。そう決めた瞬間だった。
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