久保くんの日記は内容がやたらこじらせている

野口マッハ剛(ごう)

プロローグ

 久保くんは高校生、まだ一年生。

 久保くんには、気になる女の子、美少女を思っている。

 その女の子は美少女、坂田さん。

 そして、今日も、たまたま高校の帰り道が一緒なだけで、久保くんの日記の妄想が火を吹く。


『二人をジャマするものは何もないよね。ぼくが花ならば、坂田さん、きみは太陽』


 本当に久保くんと坂田さんは付き合ってはない。久保くんの日記には、よく妄想が入るのである。

 これは、久保くんの日記は内容がやたらこじらせている話である。


『恥ずかしいのかい? 坂田さん?』


 久保くんは日記にそう書いている。

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