白兎とチーズケーキ

ミニマル

始まり 凍った世界で


 「んー」


 まだ寝ていたいという体を無理矢理叩き起こし、窓越しに外を見た。いつもと変わらない景色に私は軽く眩暈を起こした。


 パンを焼く。食パンを二枚セットで、間にトマトやらハムやら挟んで焼く。これが美味しい。


 「今日は何しようかな。」


 なんせ時間は幾らでもあるのだ。誰かが訪ねてくることも、もうこの世界ではほとんど無い。


 だって。


この世界は、氷河期が再来して、もう数人しか人が居ないのだから。

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