罰ゲームの選択で学年一の美少女に告白したりしました。その後に付き合う事に.....なりました。え?冗談だよね?

アキノリ@pokkey11.1

第1章 罰ゲームとして付き合う事になりました。.....え?

何かかなりズレている様な気がするんだが

第1話 罰ゲーム内容{ナンパ}.....成功?(超編集)

田中雪歩(たなかゆきほ)17歳。

俺は産まれて生きてきた17年間で女子に告白したのは一度きりとなる。

と同時にそれは史上最悪の別れとなった。

それは.....大昔の話で今は全てがご破産になっているので.....思い出したくは無い。

幼稚園時代にも.....恋をした覚えがあるが.....。


何れにせよ幼かったので性行為とかそんなのもした事はないので今は産まれたままの純血と言える状態だ。

童貞とかそんな感じと言えるかもしれない。

そんな俺の容姿だが。


黒髪の短髪に大人しめの顔立ちといえる様な少しだけ幼い顔立ちに。

身長は173センチ。

そんな感じの至って普通の男子だが俺には過去の大きな傷がある。


茨城という女に受けた傷。


その女に告白した俺は.....全てが馬鹿だったと思う。

この先も絶対に告白などはしないつもりだった。

そして付き合うつもりも無い。


何故かと言えばそのせいで俺は女子嫌いだからと言える.....いや。

正確には全てが、苦手、なのかもしれない。

完璧に過去が悪いと思える感じだ。


今はまあそれは良いとしてとにかく俺は女子に告白するなど.....というか女子は苦手意識が本当に強いので付き合うつもりも無かった筈.....だった。

この歳もまあ何事も無く過ぎるであろう。

そう思っていたある日の事であるが。


今年の6月15日午前12時45分。

教室にて。

間も無く制服もそれなりに変わろうという時期と梅雨の時期に差し掛かっていた時の事であるが。

友人達と一緒にトランプゲームをしていた時の事。

俺は友人達とそれなりに究極のババ抜きをしていた。


他者から見れば普通のババ抜きだが問題はそこでは無い。

このババ抜きにはお仕置き的な感じで言える罰ゲームが設定されていた。

どういう罰ゲームかは話を聞いていれば分かる。

俺の古くからの友人の田中と首藤の話を聞けば、だ。


「いや.....これ本当に止めようぜ。.....俺が負けたらどうすんだよ。責任取れるのか」


「それはそれで女慣れするのに良いだろうと思うしな。因みに責任は取らないぞ。羨ましいからな」


「だなぁ。うん」


荒野県立高等学校の新校舎内。

間も無く7月も近付いて来て夏休みも近付いて来ている事もあると。

彼女を作ろうぜ、という事になり教室にて友人の田中元気(たなかもとき)と首藤道(すどうどう)と一緒に罰ゲームを設定しているババ抜きをしていた。

俺は額に手を添えながらそれなりにボロ臭い折れ曲がったカードを見る。

そして目の前の2人の親友を見る。


そばかすのある馬鹿と。

黒縁眼鏡のクソ野郎の2名を、だ。

2人とも黒の短髪に身長は俺より高い。

部活をやっているのもあって、だ。

そこそこにはイケメンであり.....まあ何というか羨ましい感じだ。


因みにコイツらと一緒のババ抜きゲームでどんな罰ゲームかと言えば彼女を作る為のゲームなのである。

負けた奴はクラスに居る誰でも良いので女子にナンパするという名目の罰ゲーム。


当然それは学校一の美少女、音無椋(おとなしむく)、にも通用する。

そんな罰ゲームで開催されるこのゲーム。

信じれられないもんだな。

コイツら.....昔からの友人とはいえ最低だな。


そんな事をして良いのか、と非常に悩むのだが.....。

当然、困ってもいる。

俺は被害者になりたく無いし.....、とか思うのだ。

全くコイツら.....。


因みにだが音無の知っている情報。

顔立ちは相当だがそれ故か清楚かつ.....冷酷で。

そして黒髪の長髪に長い髪を束ねる為だろうけど緑色の宝石の様な色の形の髪留めを身に着けている。

別名.....氷の女王と呼ばれる.....音無。


それ以外の女子でもナンパした時点でアウトというか上手くはいかないだろ。

株が大暴落する様な感じになるに決まっている。

本格的にコイツらの友人を辞めようかな、と俺は思う。

その中で額に手を添えながらババを見る。

丁度そのババがなかなか抜けない。


つまりジョーカーが手元から全く消えないのだ。

この事を知っての事だなコイツら、と思える。

思い通りに手汗が滲んでくるのだが.....。

思いながら2人を見る。

そんな2人はヘラヘラしながらカードを見ていた。


「おやおや?ジョーカーが回って来ませんな?」


「そうですな。悪代官殿。フフフ.....」


「.....お前ら。.....これはワザとやっているな?知っているだろ俺の事を」


「それは誤解ですぜ旦那。知らないですぜ」


「確かにねぇ」


何というかそんなに話してないが。

緊張すると手汗をかきやすい事を知っての事だろう。

これでは俺が敗北するに決まっているでは無いか。

ジトッとしているのだから。


どうしたら良いのか、と思っていた矢先。

俺は見事に敗北を喫した。

抜けるのが3位。

つまり負けだ。


「おやおや.....負けましたな。田中殿が」


「そうですなぁ。首藤殿」


「お前ら。.....絶対に覚えておけ。.....次は殺すからな」


思いながら俺はババの入ったカードを机に打ち捨てながら立ち上がってそのまま.....音無の所に向かう。

ナンパするなら寡黙な彼女だろう、と思ったのだ。


首藤と田中が顔を見合わせて驚愕している。

そりゃそうだろうな。

音無に向かうとは思ってなかっただろうから。

でもこのクラスでナンパするならボッチの彼女だろうと思った。


ルールとして、負けた奴は直ぐにナンパ、という形が取られていたしな。

俺は盛大に溜息を吐きながら、お。音無、と声を掛ける。

すると音無が俺に気が付いた様に真顔で俺の顔を見る様に向いてくる。

それから、何、と言ってくる。

俺はゴクリと唾を飲む。


読んでいる小説らしきもの?からそのまま顔を上げて、だ。

しかし音無のこんな反応は初めて見たな。

無口である音無が、だ。

それにしても何でこんな目に.....本当にチクショウだな。

思いながら拳を握りしめる。


クラスの中でナンパとか.....まあクラスメイト達があまり居ないから良いのだがでもこれは絶対に噂されるに決まっている。

でも音無と俺ならあまり噂にならないかな、と思う。

音無は抜群に告白を振るのが上手いから、だ。

その理由で告白する相手を音無で設定した。


でも罰ゲームは罰ゲーム。

やらなければいけないだろう。

ここまで来たら、だ。

仕方が無い、と思いながら俺はもう一度だが音無に声を掛ける。

それから音無の目を真っ直ぐに見る。


でもその.....流石は氷の女王だな.....意圧が.....。

怒られるかな?、と思いながら硬直する。


「えっとな.....その」


「.....何か用事なのかしら。早くして」


「.....その.....えっと.....。もし良かったら.....俺と付き合えますか」


「.....」


「.....」


いきなりのそんな言葉に目をパチクリする音無。

まあこれはご破算だな。

これだけで十分だろ。

少しだけ控えめに小声で言ったけど.....全て散ったな。


思いながら俺はどんな顔か分からないが、顔が見れない、と思い踵を返す。

田中と首藤を睨む為に戻ろうとする。

あまりの雑な告白だったが.....満足だろこれだけ強く言えば。

と思っていると背後から俺の袖を音無が立ち上がって掴んできた。


それから引き摺って行く.....え?

思いながら引き摺られながら音無を見る。

音無は赤くなって.....いた。

な。何.....って。

え!?


「外に出よう」


「え?音無.....え!?.....何だ!?」


「.....?!」


「え?」


ワイワイ騒いでいたみんなはそんな反応。

冗談の告白だと受け止められた筈だったのに、という感じだ。

何故ならそれは有り得ない事だったのだ。

一体、何がと言えば.....音無が俺の袖を掴んで俺を連れて行く行為がである。


そんな激しく動く事が音無にはまず有り得ない。

俺もそうだがクラスメイトをましてや表に引き摺って行くなど有り得ないのだ。

当然、首藤も田中も顔を見合わせた。

そして俺はそんな顔を見つつ引っ張られる。


腕を掴んでの.....そのまま俺を廊下や階段に引き込んで行く。

え?マジ?.....ってかこれ。

これは殺されるのか?

埋められるのか?

声を慌てて音無に掛ける俺。


「お、音無.....さん.....?」


「.....良いから。今は黙って付いて来なさい」


あ。マズいぞこれは。

やっぱりこんなナンパの様な冗談混じりで声を掛けた時点でアウトだったんだな。

そして引き摺られてやって来たのはなんと高校の屋上であった。

そのままガチャンとドアの鍵が閉めら.....れた。

マズいなこれは。


俺は青ざめながら.....ドクンドクンと心臓を高鳴らせる。

ヤバい。本気で殺される。

そう思いながら、だ。

思い俺は慌てて頭を下げて言った。


「お、音無。.....ごめん。本当はこの告白の様な.....その。ナンパは冗談だから。.....そ、そういう罰ゲームだったんだ!ごめん.....気持ちを揺らがせる様な.....そんな嫌がらせをしてしまって.....馬鹿な俺だ。.....許してくれとは言わないけど.....ゴメン。本当に」


「.....え?.....そんな。.....この告白は嘘だったの?.....え.....」


「は?え?」


俺は、は?、と思いながら顔を上げて音無を見る。

音無は.....まるで恋する女子高生かの様な感じで紅潮している。

動揺してだけどかなりガッカリしている様な。


は?は?は.....?、と思いながら俺は唖然とする。

それから、えっと、と困惑する。

それから聞いてみた。


「.....どういう事なの.....?」


「本気なら嬉しい.....けど.....」


「.....へ?」


何を言っているか分からないが。

俺はまさかの展開にボッと赤面する。

どうなっているのだ!!!!?.....音無だぞ。

あの.....音無だぞ!?

ナンパにしても嘘だろう。


俺は大慌てで手を大きくワタワタさせる。

でも冗談のつもりだったんだぞ!

な、何でこんな.....!?

思いながら音無を見るが音無は本気で俺を見ていた。


「えっと。纏めていい?.....私と本気で付き合ってくれるんだよね?」


「.....!?」


まさかの展開に唖然として声が出ない。

そして俺は.....そのまま音無と付き合う事になった.....。

後で話した首藤と田中も、へ?、と言いながら・・的な目の反応だった。

それはそうだろうな。

罰ゲームの名目であるナンパが成功したのだから。


でもこれはお前らが仕組んだんだからな、と言いたいのだが。

何故こうなってしまったのだろう.....。

一体何故.....OKなのだろうか.....?

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