間話 2
第26話 「Universe 25」という実験
カンセンという皮膚病やらうつ病になった後、気になるドキュメントを見たり読んだりしてます。
腸内環境によって性格も変わり、その為の施術も有る事を知ると更にのめり込んでしまいました。
チェックをしていると気になる実験を見つけました。
何かのネタになるような気がして簡単にまとめておく事にするだけです。
アメリカで1960年台に行われた「Universe 25」という実験は、マウスを利用した実験です。
マウスを快適に暮らせるようにし、水も食料も満遍なく与えられる装置を作り、その中でマウスを飼うものです。
最初は、オスメス4匹ずつから初めて、その後どうなるのかというものです。
最初の8匹が子ネズミを産み徐々に個体数を増やす。
日本にはねずみ算式という言葉がありますので、どんどん数が増えてしまうだろうと思います。
永遠に増え続けるのだろうと思いつつ話を聞いていると意外な事実がありました。
実験を開始して100日を過ぎた頃に最初の子供が生まれると個体数を右肩上がりで増え続けていきます。
しかし、300日を過ぎて600匹を超えたところで異変が起きた。
そのマウスの中に格差が生まれ、多くのマウスが傷を追うようになったというのです。
それは、マウスが攻撃的になって自分の縄張りを主張し、その中に入ってきたマウスに攻撃を行う事で傷を負うマウスが現れた。
強いグループが出来て広いスペースを悠々と使うマウスと、弱いマウスは狭いスペースで密着するように生活するようになる。
そして、暴力的なオスに追い回されるようになり育児放棄するメスが現れると、育児放棄された子供達は繁殖行動を取らなくなる。
その後も出生率は上がるが、600日に至る前に個体数のピークを迎え、その後は徐々に減少していき、1800日を目前に全滅したというものだ。
この実験は、全部で25回行われて全て全滅して終了したというものです。
この話について、私は衝撃的な話に思えました。
しかし、人類がアフリカで発祥して世界に広まった事を考えると、移動する手段を持つ事によって絶滅から逃れたのではとも思えました。
人口と土地の面積の関係を考慮したら、どのような結果になるのか気になってしまいました。
Universe 25という実験は、限られたスペースの中に餌と水を与えられて快適な空間を用意されているが、この実験スペースが拡大される作りになっていたらどうなるのだろうか?
そんな疑問が浮かぶと、もし何々だったらどうなるのだろうか?
そんな事を常々考えてしまう事もあり疑問を抱いてしまってます。
この実験結果を見ていると、マウスを人類に置き換えた場合、人類も同じ可能性があると思います。
増える人口、格差の拡大、快適な生活を望んでの移住。
これは、生物としての性なのではないか。
ただ、限られたスペースの中で増え続ける人口が待っているのは絶滅となるなら、その対策としてスペースの拡大ができたら絶滅の可能性が無くなるのではないか。
私なら、25回の実験を行った後に追加の実験を行うでしょう。
一つ目は、スペースを2倍か4倍にした実験装置を作り同じ実験をする。
生活空間が広い状況なら、マウスの絶滅までの時間が伸びてくると思われるので、スペースによる生存時間の影響を調べる。
二つ目は、傷を受けるマウスが出た時期にスペースを拡大する。
これはタイミングも重要なのかもしれませんので、何通りかのプランが必要になります。
300日を過ぎた時に傷を追うマウスが出るタイミングで追加のスペースへの移動できる窓を開ける。
このタイミングは、マウスが傷を受ける前、受けたマウスを発見した時、育児放棄をするメスのマウスが現れた時、生殖行動を行わなくなったマウスが現れた時、マウスの個体数が減り始める直前と直後、最大個体数に対してマウスの数が80%・50%と減っているタイミングで拡張する。
もし、マウスの最大個体数の80%・50%で個体数の増加が有れば、30%・10%と実験を行う。
(実験には約5年かかりますので、実験可能なら同時に行う)
最初のスペースを大きくした事によって最大個体数が増えた場合、スペースは繁栄の為に重要だという事が分かります。
次に実験中スペースの拡張によって個体数が増えるようになるなら、後からでもスペースの拡張は有効だと分かります。
ここからは、私の予測ですが、スペースの違いによって最大個体数は比例すると思われる。
スペースの拡張を途中で行った際ですが、個体数が上昇中は、怪我をするマウスがの発生時期が遅れたり一旦無くなるが、スペースが拡張できなくなると怪我をするマウスが出る。
結果として、絶滅時期が伸びる。
そして、マウスが減少し始めてからスペースの拡張についてですが、これは、全く増える事が無いかもしれませんし、新しいスペースに移動したマウスが繁殖して増加するかもしれません。
もし、減少時期の違いによって増加が有るか無いかが見られるようなら、種族の保存限界が予測できる可能性が有りそうです。
人類は増え続けております。
それにも限界が有るという予測が、「Universe 25」という実験によって可能性が導き出されてます。
人類が滅亡するのを受け入れるのではなく、新たなスペースを確保したら繁栄可能だという事を証明する事も重要なのではないでしょうか。
案外、何かで証明されているから各国は新たなスペースを求める為、宇宙開発に力を入れているのかもしれませんね。
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