誰が本当の味方なのか。

映画やアニメで、いつも悩まされている手強い悪役がいるとする。


いつも、こいつのせいで、うまくいかない。しかし、あるきっかけで、味方になった時、とても頼もしく思える。これは、ストーリーが陳腐になってきた時に、よく使用されるテクニックだ。


しかし、その効果も一時的なもので、頼もしさの新鮮さが、居て当たり前の存在に変わってしまう。なぜなら、もっと手強い敵が現れるからだ。


私達の身の回りにも、助けられているのに、当たり前としている事が多い。その代表的な例が、家族だろう。身近すぎて、ありがたさに気付かないのかもしれない。


前述の例とは逆に、世界で一番の味方になってくれるはずの家族が、敵になる場合がある。離婚での親権争いだ。


二人の力を合わせて、なんとか子供を育てる事が出来るというのに、お互いを攻撃しあうとは、なんともご苦労な事だ。子供の身になってみれば、たまったものではない。精神の土台が崩れる事になるのだ。


子供の事を真に思うなら、どちらかが引いて、バックアップに回るべきだ。子供は親の所有物でもなければ、マスコットでもないのだ。



どんな時でも、決して裏切らない味方がいる。



それは自分自身だ。一般には、自分が頼りないと思う傾向がある。前述したように、強い敵が味方になってくれても、すぐに忘れてしまうように。



本当は、自分は思っているより頼りになるのだ。少なくとも、そう信じれば、自分は期待に応えてくれる。

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