オープン⑥
「アリザの権力ってそんなに強いの?」
「えッ!にいちゃん知らないの?」
男は、当たり前の常識を語るかのような話し方で
「アリザ様と言うと、この街の民が感謝している人ランキング第1位に絶対来るような方だぞ」
おい!アリザは、この街で何をしたのだろうか。
しかし、今それを聞いてしまうとさらに、常識が無いやつだ思われる可能性があるのでやめておく。
まぁ〜、そのうち本人にでも聞けばいいしね!!!!
「では、私も家から何か持って来ますね!!」
そう言い、男も駆けて行った。
「アリザ様ってすごい人なんですね〜」
プリンがそう言った。
確かに俺もそんなに権力があるなんて知らなかった。
「そりゃそうですよ〜なんつったって!天下のアリザ様ですよ」
リンが胸を張って、あたかも自分のことのように自慢げに言った。
そういえば、元々はリンはアリザの専属メイドだった。
それがなぜか今は、俺のメイドをしてくれているのだが……
!!!ドン!!!
急に店の扉が開いた。
「!おまたせしました!」
入って来たのは、20代っぽい女性だ。
まだ、あれか15分も経っていない。
いくらなんでも、そんなに早く持ってこれるもんかねぇ〜
そんなことは、どうでもいいんだけど
息切れしたまま、彼女は品を出した
「これいくらですか!!!!!!!!!!!!!!!」
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