土地探し

翌日






今日から土地探しスタートだ。




目の前には、昨日面接で受かった、レイとロアのが既にいる。




「今日から場所探しをしなきゃいけない」




「まだ、拠点がなかったんですね」




「うん、どんな場所がいいのかあんまり分からなかったからね」




「そうなんですか~でも、人通りが多くてある程度広ければいいと思いますよ」




「おれたちも、商業の知識を全部知ってるわけじゃないから、あんまり分かんない部分もあるぞ」




当たり前だ。


この世界の商業知識がどれだけ発展してるか知らないけど、膨大な量があるのだろう。








「大丈夫。知ってることだけ教えてくれれば……………」






「分かったよ、兄にいちゃん」




「兄ちゃん?」




「今なんか、そんな気がしたんだ。これからそう呼んでもいいか」




「もちろんいいよ、何か近くなった気がするし」






「じゃあ、私は兄さんって呼びますね」




二人から、兄呼びって、少し信頼されている証拠なのか?


ならいいんだけど。




「兄として呼ばれるのは慣れてないから、不思議な気持ちだなぁ~」






おもむろに、プリンが近づいて来た。




「どうした?」




「私もお兄ちゃんって呼びましょうか?」






「じゃあ、私は兄さんって呼びますね」




「いや、お前はそのままでいいよ」




「分かってまっすよ、構って欲しかっただけですよ」


と言い残し、去って行った。




ヤバい、かわいいかよ






で、まで全く土地の話が進んでいなかったな。




「で、土地の話だが……………」






ロアがおもむろに手を挙げた。


「一ついいですか、元々うちの領地だった場所ならありますよ、しかも無料で使えます」




ええええええええええええッ!




「ホントにいいの?売ったら生活に困らないぐらいのお金は入ってくるでしょ?」




ホントにいいんだろうか?


いいのならばかなりラッキーだし、


猶更この子達と縁を切れなくなっていいんだが。


なんか、一方的にならないか?

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