出店準備②

メイドの二人の了承を得たので話が次の段階に進んだ。




「それで、目利きできる人を雇いたいだけど、いい方法知らない?」




「一番ベーシックなのは、掲示板ですけど、片っ端から声かけて誘うっていう手もありますがやっぱり掲示板がいいでしょうね」




やっぱり掲示板がいいらしいな。




しかし、ここで大事になってくるのは、給料や契約内容、福利厚生や条件など多くある。




どんな条件の募集をかけるのがいいのか決める必要がある。


これ次第で応募人数や優秀な人が来るかなど色々なことが変わってきてしまうので、大事だし難しい。




「掲示板にしようか。採用条件なんかを決める必要があるんだが…………リンは、何かいい書き方知らない?」




俺は、もちろん良い書き方など知る由もない。


プリンは、そもそも勉強をさせてもらえなかったので、知らないだろう。


知っている、可能性があるのはリンだけだ。




「申し訳ございません。あまりこういう、系統は詳しくないんです」






こんなに若い子が、人事募集のやり方など知らないのは当たり前のことだ。


でも、残念だ。




他の募集を参考にしながらなんとなくでやっていくしかない。




「二人とも今から掲示板に行く準備してくれ」




「「はい、分かりました」」










のんびりと歩きながら、ギルドに向かった。




どうやら掲示板はギルドにあるらしい。




実は、ギルドに行くのは初めてだったりする。


少し楽しみだった。






前世のアニメとかで描かれてるギルドは、居酒屋みたいな雰囲気だったり、顔に傷がついた怖い人が集う場所だったりした。




さぁ、この世界はどうなのなろうか。




ちなみにリンとプリンは俺の後ろに控えている。






家から歩いて15分ほど歩いただろうか、ギルドが見えてきた。




とりあえず、入ってみることにした。


ドアを開けると、騒がしい声が…………………………聞こえてかなかった。


というか、誰もいなかった。




ただの少し汚らしい部屋だ。


「ここって、すみませ~んって言ったら誰か出てくるの?」


リンが、頭を傾げながら言った。


「そうな訳ないじゃないですか。常に誰もいないですよここ」




「はっ?じゃあどうやって依頼するんだよ」




「あそこに貼るんですよ」




確かに、奥に掲示板が見えた。


え~なんか寂しい気持ちになった。










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