おい!戻ってこい!プリン③


私じゃ無理ですよ……………だって私は、この世で嫌われている。二リス人ですもん」


今まで聞いた事の無い言葉が出てきた。


「二リス人?聞いた事無いけど」


彼女は、暗い顔になってしまった。


「二リス人は、この世界で嫌われています。……………昔のイメージが残っているだけなんですけどねぇ」


「イメージ?」


「はい、昔この国と二リス人で喧嘩になったみたいで、そこからこの国で私たちの悪い噂が広まってしまって、数年前に私達の村は、この国の人に燃やされてしまいました」


「だから、君は奴隷になってしまったの?」


「……………はい。お主人様もおかしいなと思ってしまったことあったでしょ?」


「なんか、あったけかなぁ~」


「忘れちゃいました?例えば、記憶喪失した日に、私はご主人様のことを軽々持ち上げたでしょ」


確かに、ベットに寝ていた俺を軽々お姫様抱っこしてくれたな


「それも二リス人だからなの?」


「はい、二リス人は力持ちなんです……………だから奴隷に向いているんです」


「……………答えなくてもいいけど、君の家族は」


「最後に会ったのは、奴隷市場です。………もう、会えないかもしれませんね」


「教えてくれてありがとう。でも、君が有名人になる理由が一つ増えたな」


「ご主人様、今まで話聞いていました」


「もちろん、君一人では、無理かもしれない。でも、俺は君だけではなく他にも何人かでグループ作ろうと思ってる」


「だから、君もきっと有名になれるよ」


「そしたら、家族が見つかるかもしれないよ」



「しょうがないので、ご主人様を信じてみます」


「うん、ありがとう。家族もしうまくいけたら、次は二リス人のイメージを撤廃することだね」


「ご主人様、感謝します」


「本当にありがとうございます」


思い立ったら、即行動だ。

やるぞやるぞやるぞ~

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