カーシャがついに・・・・

ついにカーシャが家に来る日になった。


家の前に馬車が止まる音がした。


来た。途端に緊張が大きくなっていくことが分かる。



ドアからノック音が聞こえた。

リンの姿が見えた。


「リーヴァ様カーシャ様がお見えになりましたが、どちらに案内いたしましょうか?」


今は、両親ともに貴族が集まるパーティーに参加する為、家を空けていた。


ってことは、面倒な挨拶はとりあえず吹っ飛ばすことができる。

正直どこに案内してもらっても構わないが、せっかくなので自分の部屋に案内してもらうことにする。


「ここに呼んでくれ」


「かしこまりました」


会話が終わりリンが出ていくのを確認すると、

見える場所にヤバいものがないか確認する作業に入ったがなにもなさそうだったので待つことにした。



5分くらいたった頃だろうか、再びドアがノックされた


入って来たのは、カーシャだった。



リンも一緒に来ると思っていたが、あえて気を利かせて入ってこなかったのだろう。


「本日より住み込みで講師をさせていただきます、カーシャと申します。どうぞよろしくお願いします」


歳はこちらが下でも、家がこちらの方がうえなので彼女は敬語を使っている。

立場が逆になった気分だ。


「今日からよろしくお願いします。カーシャ先生、一つお願いがあるのですが、敬語禁止でお願いします」


「分かりました。できるだけ使わないようにしますね」


「出来るだけじゃなくて、全部だめです」


俺は、敬語が嫌いだったので使われてしまうだけで、なんか嫌なのだ。


「なかなか難しいことを言いますね」


「では、敬語を使ったらお仕置きします。それでどうでしょう」


お仕置きの内容は考えていないが、それでも意識してくれるようになるだろう。


「お仕置きですか?立場上、私からその提案を否定することはできませんので受けます」


この世界は予想より立場社会何だろう。

上から物言いは断れないのだろう。


「先生は、いつまで先生でいてくれるんですか」


返答次第では、授業のペースが変わってくるので、聞いておく必要があった。


「今は、お試し期間なので一カ月ですが、そこから先は、リーヴァの成長次第ですね」


「分かりました先生、よろしくお願いします」



これからカーシャと一蓮托生だ。


よく考えると、こんな子供っぽいのに頭いいのすごいよなぁ


外見だけ見るとどう考えても立場が逆だもんなぁ


こんなにカワイイ女の子に授業教えてもらうとなると、授業中ムラムラしそうだなぁ



余計なことをいろいろ考えながら最初の授業に入るのだった。


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