第18話 小さな黒猫耳の少女アシャアシャとアーシュ参戦
サッと 現れた水竜の攻撃をかわし 魔法の呪文を唱える
魔法の王の影・・・
目の部分は空洞
本来あった魔法の力を現す色だけが・・光って輝いている
淡い黄緑の色
「風よ・・かまいたち! 無数の剣となり! 敵を斬り裂け!」
無数の風のかまいたちがアルテイシアに襲い掛かる
「み・・水の盾!」水の魔法の盾で 攻撃の多くは消し去るが
一部は止めきれず アルテイシアは風の魔法の攻撃を受ける!
「くっ!!」頬の部分が少しと 腰の鎧が裂け 赤い血が飛び散る
太ももにも幾つかの傷に 血が滴り落ちる
「アルテイシア!」リアンが叫ぶ 「姫!」セルトやレグルス達も叫ぶ
アルテイシアの少し後ろに気配が
はっ!とするアルテイシア
「どけ! アル!俺がやる・・」小さな女の子が宙に浮かび 立っている
髪はふわりふわりと浮かびあがっている
瞳はオッドアイの瞳に変化している 黄金と焔色に
表情は・・そう・・アーシュランの面差し
「!! アシャアシャちゃん!! ・・その声・・その瞳・・
まさかアーシュ様・・!」
他の者達レグルス達 リアンやセルト達も 目を見開き 驚く!
「何をしている! 早くどけ!!邪魔だ!アル!」
アシャアシャはアーシュの声で 叫ぶ
「は・・はい!」
慌てて 立っている位置から 翼を広げて 飛び去るアルテイシア
左腕を勢いよく振り降ろしながら
魔法の呪文を叫ぶアシャアシャことアーシュ
「炎! 我 火竜王 最後の竜の王が命ずる!
炎の剣となり 我が敵を斬り倒せ!!」
ごおおっ!大きな音を立てながら 真っ直ぐに伸びた大きな炎が
風の王の影を斬り裂く
真っ二つになり 風の王の影は 声もあげずに消え去る・・
「何故 来たアーシュ殿 いつ起きた!! 分かっているだろう!
ここは貴方にとって危険だ!!治癒の治療も必要だ!」レグルス
「小言は後で幾らでも聞く 今は黙れ!レグルス
お前は 俺にたっぷりと貸しがあるだろう!」
「魔法の呪いの傷・・あれから幾度となく 開いて流血して
とても痛かったぞ」アーシュ
正確にはアシャアシャの中のアーシュである(アシャに憑りつき中)
「・・大体、分かっていたくせに 未来に何度も何度も
意識を飛ばした アーシュ殿が悪い!!それに何度も治療に来た!!
最後の黄昏・・黄金の時間の雪花の花びらも見せた!」むくれてレグルス
「そうですわ!」バステイル
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