第17話 洞窟で 魔法の王達 参戦

洞窟の中で すでに戦いは始まっていた


・・本当は偵察のみのはずが 戦いとなっていた


大きな剣を振り下ろすセルト 大きな音をたてて あの水晶が砕ける

水晶は幾度も 彼らを貫き刺し殺そうとする!


後ろからも 岩のゴーレム達もセルトを襲う セルトは振り返り 

岩のゴーレム達を残らずに剣を振るい 叩き壊す!


呪いの水晶を砕けるのは竜人のみ

あるいは火焔か黄金の力の持ち主が魔法で焼く事が出来る


セルト

アーシュの守護者の一人

怪力の無敵の竜人・・貌は竜の顔 銀色のたてがみもある

身体は竜の鱗で覆われている・・両方の肩には銀色の大きな肩あて

銀色の鎧をまとっている 


鎧の下の服は短い灰色を帯びった白のチュニック 太い革製のベルト

足には膝用の銀で出来た物と


膝の下も足首まで 銀色の文様入りの銀の金属で覆われている


足先にも銀色の文様が彫り込まれた物 サンダル かかと部分も同じもの

外れないように 

かかと部分と足先部分と繋がった 隠れて見えないが

革製のベルトが足首に巻かれて金具で止められている

 

「水晶群と岩のゴーレムは私が砕きます! 姫達は奴らをお願いします!」

「わかった!セルト殿!」 


「了解!セルト将軍!」リアンとアルテイシア


敵は 追放された神・・絶大な魔法の力で・・歴代の王達の影を召喚する


歴代の魔法の王達の姿が現れて 彼らは アルテイシア姫やリアンに攻撃をかける


「くくくっ・・」含み笑いの声だけが残る

「また消えた!」アルテイシア 

「姿を現せ! 追放された破壊の神! 魔法使い!」リアンが叫ぶ

 

召喚された魔法の王達の影達が 魔法や剣の攻撃をかける 

リアンは剣を振りあげて 王達の影を斬り倒す


左の魔法の王の影は 斜め上からそのまま斜め下に斬り裂く

幻のように・・影は消え去る 


身を屈めて 片足を折り曲げてそちらは立てて

半ば座った状態で 右一人は影の腹の辺りを真横に斬り裂く


こちらもすうっ・・と消える 


もう一人の残った右側の一人の影には素早く立ち上がりながら 

下から上へと剣を振り上げて斬り倒した


リアンの服装は 白い前留めの上着のシャツに 

襟は立ってられて 襟部分にはビッシリと金刺繍

2つに分かれた袖


斜めになって短い・・肩はかなり筋肉質


茶色の革製の軽い鎧 鎧は上半身の胸下少しと足のみ 

肩の黒い皮のベルトで留められている


背中は翼をだす時の為に 背中部分は2つ穴が開いている

腕のない右肩には

深い青色のローブを斜めにかけて 腰の太い皮のベルトで固定している

シャツはズボンには入れず 同じくベルトで絞めている


ズボンは白 足の関節下より長く その下はない 半ズボン

その足膝関節には上半身と同じく革製の丸い膝当て・・


その膝下から足の正面部分に鎧と同じ革製の足当がついている

足はつま先だけ覆う 同じ革製のサンダル 


踵部分に大きめの長い皮のベルトがついていて

それで固定している


淡い金髪は少し肩より長く 以前アーシュがしていたように

白い布を巻かれて縛っている


片腕の若い男 二十歳前後の姿

長身で・・背は高く細みの身体つき・・手は少し大きく指は案外長い

残った左腕もやや筋肉質


変わった形の耳 白の国の者と特有の同じもの・・

前髪は少し長い 耳の辺りは 斜めに切られている


淡い 薄い青の瞳


リアンは正面を見据えて 

飛びかかって来た 上の方に両手で剣をかかげた王の影に

風の呪文を放つ 剣を持ったまま残った左腕を斜めに振り下ろす

「風の刃(やいば) 敵を斬り裂け!」


リアンの腕に動きを合わせたように・・強い風が吹き抜け

影が 斜めに斬り裂かれて そのまま消える


影の黒い血が飛び散り残る・・リアンの頬と鎧にも数か所

黒い飛び血の跡・・


「赤きの幻獣 鳳凰! 敵を炎で包め!」

炎をまとって鳳凰が現れて 炎を吐き 炎は影を包み 影は消える


アルテイシアは長く美しい黒髪を一つに纏めている

前髪は眉の辺りで揃えて 

左右両方の横髪のひと房のみは 頬の下部分で切り揃え

その横髪は・・

黒の国 特有のエルフのような長い耳の前にある


アルテイシアの服装は 薄青の古代の衣装 首下と胸部分 布が重なり合い

緩いウエーブがかかている


肩は出している 左腕の肩に近い上の方に

魔法の文様入りの大きな金の腕輪

淡い黄緑色の腰布を巻き留めている


服の長さは 太もも下あたりまで・・

上半身には魔法の文様がついた銀の鎧 肩あても両肩についている

背中の鎧には こちらも2つの穴 翼を出す時の為の物

足には膝にも膝下 足の正面にも銀の足当て・・


靴はつま先だけついたサンダル つま先の部分には大きな銀の飾りがついている


アルテイシアは水の魔法の呪文を唱える

「水の大蛇!我は水の王・・水の女王アルテイシア

その名にかけ 出でよ 敵を絞め殺せ!」

宙に大きな水の丸い塊が生み出され 姿を変えて大蛇となる


水の大蛇が 魔法の王の影に巻き付き 影ごと巻き付いたまま

一緒に弾けて消える 水飛沫が 辺り一面に飛び散る


影の黒い血の跡も残る・・沢山の黒い血の跡・・


続けて 水の呪文を唱えるアルテイシア

「水竜よ! 我 水の女王が命じる アルテイシア

姿を現せ! 敵を倒せ!!」

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