第44話

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[ところで米国のハーフ娘はその後元気かな。]すず[はい。私は先日に行ってきました。才能抜群で先生方も驚いて、半年以内のデビューは間違いなさそうです。スポットで本多さんが既にステージにあげていますが、かなり受けています。


彼女のことをユリに話しましたら、何と自分でデザインをしてステージ衣装に靴それにアクセサリーまでを自分で作ってしまいました。それも3着分です。それを彼女に渡したら大感激で、今度ユリに会いに来ると言っていました。]


[たぶんユリも面白がってやっているんじゃないかな。娘の様な子だから好きにさせておけばいいさ。そのうち出世払いのただでいいよ。どっちみちユリは金をもらっても高級なエサぐらいしか買うのもがないからな。はっはっは。]

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本多正芸がやってきた。フランスの大手ブランド持ち株会社の社長とセレブブランド会社の社長である。[忙しいのにすまないね。どちらの会社も好調と聞いているが。][はい。おかげさまでブランド管理会社の株価は元に戻り、少しそれを越えてきました。セレブの方も売り上げを伸ばしてフランスでも好評ですよ。]


[それは良かったな。呼んだのはこの写真を見てくれるかな。少女は私がスカウトして、正三さんのところに預けて勉強中だが、この娘が身に着けている服に靴それにアクセサリーを自分で作り、コーディネートをしたデザイナーがいます。3枚の写真を見て実力を判断してくれるかな。]


[これはなかなかいいセンスです。この3点セットなら相当なものですよ。私が扱っている中でも最上位です。私が担当できるならお願いしたいです。][ユリちゃんおいで~。]すぐにユリがやってきた。]


[実はこの犬が全部を自分で作ったものなんだ。犬服をユニシロでやっていて、月に5枚のスケッチで240万円の基本給とロイヤリティーを貰っているがかなりの額になっています。たまたま今回スカウトした娘にユリも会っているのでこの3着のセットを作ったようだ。あの娘へのデザインしたものを商品化できれば一番効率がいいと思うがどうですか。]

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[ステージ衣装と言ってもこのくらいだったら充分にに商品化できるし、人気になると思います。抱えている4人よりも上になりますよ。][契約条件は犬服より上になるだろう。][そうですね。犬服が240万円だったら300万でどうですか。ロイヤリティーの比率は同じ設定になります。]


[ステージで使用をしてからの発売になるが大丈夫か。][ストックしてからの発売になりますので、多少のバラツキは可能です。][ユリちゃんやってみるかな。彼女のもので月5セットだ。]ワンワンワンワン。[やると言っているのでマダムユリブランドが確定だな。


それから正三が面倒を見ているが売り出しに協力をしてやってくれ、あの娘が人気になると服も売れるからな。][わかりました。それでは10セット貯まるまでお待ちしております。]


[ということでユリちゃんが人間の服に進出ですが、ブランド名はマダムユリになります。この稼ぎはもちろん100パーセントユリのものですが月300万円の半分とロイヤリティーの半分は私が預かっていますが、申し出があれば私が判断をしてプレゼントします。


つまりユリの稼ぎの半分はユリのもので、他の半分もユリのものですが預かっていて私の判断でプレゼントも可能だということです。]

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[要点はすずさんは固定でユニシロからの半分の120万円に3人で分けたロイヤリティーが入ります。これ以上増えるとまずいのでこの処分にしました。すずさんの仕事がいくらか増えますが、120万円の中に含まれていると思ってください。何か質問はありますか。]


すず[私はそれで結構です。これ以上の収入は危険だと思っていましたから。]サスケ[私は何にもしなくても美味しい話に乗っかっちゃっていいんですか。]長[私もです。なんか悪いような気もします。]


[皆さんはちゃんとしているので、これくらいは結構だ。私に仕えるには見栄も張って自腹で負担をすることもあると思うのでいくらかの足しになればと思います。予想ではたぶんユリは世界トップランクのデザイナーになると思うので、稼ぎも多くなると思います。仕事は今のままでいいけれど、ユリと娘のことも少しだけ面倒を見てやってくれるとありがたいな。以上です。]

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