第6話

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志野から子供たちが恐竜を見に行きたいということで、絵本を買ってきて一生懸命勉強をしていると言ってきた。

[みんな~、今度で来たジュラシックワールドに行ってみるか。2泊でいいな。]サスケ[分身で行けば問題ないので行くべきですよ。新しい展開の作戦が見えてくるかもしれません。]


長[そうですね。欧米ルートの定期航路も始まったらホテルも新規に30棟必要ですし、いろいろな段取りもあると思います。現地を見ておくことは必要ですね。][わかりました。すずさん2泊で予約を入れてください。たぶん私は1日だけ見てあとはホテルのプールで寛ぐようになるかな。子供たちは3日間全部行くと思うけどな。


それから動物に限らずに絶滅した木生シダ植物など30メートルぐらいの木のようなものも多くあり、他にも絶滅した多くのものがジュラシックワールドには生育しています。当然に持って帰ろうと思う人が素人から研究者まで多いと思います。でも安全装置がかかっていましてゲートを出ようとした瞬間に全部が灰になってしまいます。


それでも万が一に灰にならずに持ち去ろうとしたものは第2の安全装置である警備犬のアスカンリッジバックに捕まります。集団で取り囲み吠えたてますのですぐにわかりますが、ライオン狩りの犬ですんで一旦火がついたらたいへんです。]

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2人の子供がいずれも志野が買い揃えた恐竜のリュックサックを背負って、目を輝かせてジュラシックワールド正門前の一番豪華なホテルにやってきた。まだ昼前であるが荷物を置いたり着替えたりして、すぐにフロントに集まってきた。侍従が入園の手続きを終えているのでチケットを受け取って勝手に見学するだけである。


当然に王様が来るという情報を得て運営会社から案内のものを付けるという申し出があったが、それぞれが自分勝手がいいので断った。もちろん警護が4人に侍従が付いている。


ジュラシックワールドは3千万坪の広大な敷地なので7つの一般向け出入り口と10か所の通用出入り口がある。ホテルは正門近くに高級ホテルを配置して、反対側にはエコノミーを多めに配置している。5つの見学コースがあり一番人気のティラノサウルスとアルゼンチノサウルスを入れ肉食恐竜と草食恐竜を1,000匹程度見るコースである。

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5つのコースの共通地点に高さ70mから滑空する14mの翼幅の翼竜が日に5度滑空するのが見れる場所と、およそ800種類の絶滅した哺乳類と鳥類が見れる場所があり、これを見て残りのコースを見ればフルに1日は必要である。


同じ種類はティラノサウルスとアルゼンチノサウルスだけで他は全部が違う種類である。熱心な人は全種類を図鑑と見比べながら全部見て、絶滅した木生シダなどもチェックしているようだ。全部見るのだったら5日以上が必要になっている。


王様達は子供たちに合わせてゆっくりと回っている。肉食恐竜を見てティラノサウルスにアルゼンチノサウルスを見て、昼食にして翼竜の滑空と絶滅の種類の哺乳類と鳥類を見てお茶を飲んで一息入れた。毎日平均で20万人以上が入園しているようで、これでアジア航路が2週間後に始まるので追加で4万人ぐらいは増えることになる。

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ここの入園料は大人が2千円で子供が1千円である。もちろん各種の割引があり明日香人や周辺未開発国は規定に基づいた適用が受けられる。[かなりのボリュームだな。


ティラノサウルスの迫力はさすがにすごいぞ。アルゼンチノサウルスも体高35mで重さ100トンというのはデカイな。絶滅したニュージーランドのジャイアントモアとドードーは食ったらうまそうだけどどうかな。]


サスケ[いずれも食われて絶滅したので、それなりに美味しいんじゃあないんですか。][昴にチヨちゃんはどんな感じだったかな。]チヨ[迫力があってとても面白かったです。これからもっと入場者が増えてくると食事場所と休憩所の対応がたいへんですね。でも弁当ステーションがたくさんあり飲み物がコンビニ値段で弁当も450円からなのはとても良心的です。]


昴[ボクもそのように思います。ディズニーラン〇はなんでもとても高いですけれど、ここは子供でも来れるような料金がいいです。][ここに来る前に言っておいた園内と外で食べ物屋をやるんだったらどんなものがいいか考えたかな。]


チヨ[私は恐竜ハンバーグがいいと思います。鯨肉のハンバーグですけれどこれからの食材としては牛肉から鯨肉に替わってくるので最適だと思います。恐竜じゃありませんけれど大きさではそれほど負けていません。ハンバーグはゴンちゃんにやってもらってフライドチキンはユリちゃんにレシピを作ってもらえばどこにも負けません。

カバーの絵はモモちゃんにやってもらえばいいと思います。モモちゃんの実力は王様の自叙伝漫画のベストセラーで証明されています。]


昴[ボクはチヨちゃんのようにお店のアイデアはできませんでしたが、地中海のマルタ島に行った時にシイラのパイ包みが気軽なスナックとして売られていました。それにヒントを得てシイラの開きに合うような特製のタレを考案すれば面白いいと思いました。伊豆七島の人達やシイラが獲れる産地には喜ばれると思います。とてもも安く取引されていますのでこの特性タレのものがいい方向で使われればいいのですが。]


[なるほど。2人のアイデアはとてもいいので帰ってから経営コンサルタントに話して、商品化や事業化ができるように話してみます。]

一行は次の日からは各々別行動で2泊して夏見に帰った。

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