第41話 2つめのパンの代価 危機

ある日の雪の積もった日に

アリスンは 一人街へと出かけた


「クリスマスの買い物をして来ます。…あ」


何かを言いかけて微笑んで

「一緒に行こうか?」僕はアリスンに言うと


「御仕事の書類は急ぐのでしょう?頑張って」


パタンと扉は締まり

僕は彼女を見送って…


そして…それから

何気なくカレンダーを見る


今日で…あの日から

ちょうど10年以上になるか…


あ…

何かを忘れてる…大事な何かを


カチン…音が鳴る

暖炉の上の砂時計が落ちて

床に…


あ…

そうだ…あの金色の目をした不思議な男は何と言った?

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