第29話 代価に与えられしは くちづけ一つ(日本戦国時代編)その4
とどめの一撃を振り落とそうとした
その時に 「若様!」舘から味方の武士達 形勢は逆転して 盗賊達は撃ち取られた!
赤い血が雪を染めて 少年は 倒れた
「若様!若様!」
暖かい部屋で布団に寝され、うっすらと目を開ける
目を閉じればまた眠りに落ちそうだった。
隣の部屋からひそひそと話声
「・・今宵が峠・・
出血が多すぎました それに内蔵に傷が・・助かれば良いのですが」
少年はぼんやり廻りを見渡す 少女が少年をポタポタと涙を流す
栗色の髪と青い瞳の少女・・泣いてる顔も愛らしいが
笑って微笑みを浮かべる顔が好きじゃな
ぼんやり考える・・だから・そう泣くでない
そう言いたかったが 言葉を発する力なく ただ微笑んで少女を見つめた
少女はそっと近くに顔を寄せて少年の頬にそして唇に軽く唇を重ねた
ささやかに互い気持を重ねてる
代価に与えられしは・・・くちずけが一つ
花びらのような雪・・雪の降る夜の出来事
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます