第23話 ある騎士の物語 その1 遠い恋しい人を想う(カクヨム内作品)
中世欧州・・
クリスマスの祝いで 聖歌隊で歌う愛らしい少女
目を細め 微笑む壮年の男性
騎士団の衣を纏う
聖ヨハネ騎士団(マルタ)の一員
少女は彼にとって 義理の妹の娘
誰よりも美しかった義妹
位の高い金持ちの老伯爵に 望まれ 嫁いで行った義妹
そして
娘である歌っている少女は・・
あの子は愛の証
私の罪の証・・・
義理とはいえ恋こがれた相手は 妹
そして・・望まぬ婚姻とはいえ 人の妻
私は、妻をめとる事を許されない修道僧であり騎士団の人間
恋こがれ恋こがれて
結ばれた・・
義理の妹は 黒髪をしていた・・灰緑の瞳
あの子の金の髪は私と同じもの
灰緑の瞳は義理の妹と同じもの
歌がすみ・・少女は駆け出して私の元へ・・
「おじさま! 」
嬉しそうに駆けよって来た
少女の笑顔に妹の顔が重なる・・
「おじさま? 」
「マリアンヌ 誰より綺麗なお姫様 今日はよく頑張っていたね・・。」
「有難うございます! 嬉しいですわ! 」
「ロルシュタインおじさまは今晩は私の家に来て下さるのでしょう!
今日はクリスマスの祝いのご馳走を用意してますわ
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