夜道と隅っこのカーナビ

恵那氏

皆さんはじめまして。黒守光と申します。

今回筆を撮らせて頂いたのは私の所属する団体の本部から連絡があったからです。

どうも私達の行う仕事の内容なんかが不明瞭な様で団体への就職志願率が年々下がってるってのが現状なようでして。


まあウチとしてはどうにかフレッシュな新人を業界に入れてはこの仕事、というのをもっと広めていきたいそうで、いくつか会議を進めた結果、広報と懇意にしている出版会社のある雑誌にコーナーを設けられるとのことで、そこまで立場の強くない私が指名されたという訳です。



何時ものように『月刊リアルゴースト』を開いたら眼鏡のリーマンが載ってたのはこんな訳です。


因みにこの写真は撮るなんて言われてなかったものでネクタイなんかを忘れていたので慌てて同僚に借りに行ったなんてマヌケな話があったりします。


この場を借りて同僚に感謝を。



さて、まあとにかく私がこんなコーナーを書いている理由もわかったと思いますので本題に。


ペーペーの私がこのコーナーを使わせていただいて皆さんの知らない私たちの職業「逸話家」のエピソードを紹介出来たらなと思います。なにぶん仕事一筋、とまではいきませんが中々に仕事人間である私が文章を書く、なんて事はハードルが高いのですが皆さんにお伝え出来るよう精一杯やらせて頂きたいと思います。


因みに今回は特集ページを貰いましたが次からはページの隅のコーナーを貰えるらしいです。


誤解しないで欲しいのはこれは出版社の意向ではなく私が頼んだという事。さっきも書いたように私自身書き物という経験が無いので毎月いつもの業務と執筆、更にはスチール写真なんて撮ってなんてやったら脳を二つにしないと到底終わりません。

なんて事を伝えたら気を利かせてくれたわけです。はい。編集の有馬氏、ありがとございます。


さて、いい加減本題を書かなければ本部にどやされるどころか出版社に迷惑を掛けてしまうので本題へ、と言っても今回は手短に。


まず皆さんは「逸話家」という職業を知っていますでしょうか。

まあ殆どは名前だけ知ってる様な物かと思います。


私達の職業を話す前にまず前提としてお話すべきは以前あった「口裂け女全国出現事件」でしょうか。

皆さんご存知の様に怪談話の様などこから来たのか分からないような根も葉もない噂話は多くの人に話され、認知されると実際にその現象が存在しうるものとなります。


以前起きた怪談事件で最も被害が大きかったのがその「口裂け女全国出現事件」だったわけです。

痛ましい事に多くの若い命が摘まれてしまったこの事件ですが収集をつけたのは私達「逸話家」です。

私達「逸話家」は話される、認知されると実際にその現象が存在してしまう。という現象を逆手に取りその怪談話に逃げ道や撃退法を合わせてその怪談に追加、被害の拡大を防ぐと同時に沈静化、という役割を担っています。


ざっくりとした説明になってしまい申し訳ありませんが、今月の余白的にはここで切り上げさせていただきます。

また来月詳しく「逸話家」がどんな風に仕事をしてるのか、どんなものがあったのか、なんて事を書かせていただきます。

皆さんも、なにか噂をする際には充分お気をつけて。それでは。

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