ある日のこと

シヨゥ

第1話

 眠い。眠すぎる。辛うじて1日を終えることができたがもう限界のようだ。

 夕飯の買い出し中に妙な浮遊感に襲われ、ぐっと歯を噛みしめた。このままでは外で寝落ちる。

 そんな危機感を抱えたままじゃまともな買い物なんてできるわけはなく。会計金額におどろいて目が覚めた。

 それでも家についてからどんどんと頭の回転が落ちていくのを感じる。それでも一縷の望みにかけて家事をこなすことで体を動かし頭が回転することを願った。しかし頭の回転数は上がらない。ここ数時間で起きた出来事をまるで小説風に書き上げることしかできない。しかしながらこれはこれで私小説というジャンルに当てはまるのではないか。回転数が悪いなりに足掻けていることに笑みがこぼれた。いやこれはあまりの疲労感に笑えてきているのかもしれない。

 2時間チャージ、19時間キープ。馬鹿みたいな1日がようやく終わりを迎える。きっと疲れすぎて、気が高ぶって眠れないだろう。だから大いに吞もうと思う。痛飲しても明日は土曜なのだ。荷物が届く予定だがそれも午後の話。惰眠をむさぼっても許されるだろう。

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ある日のこと シヨゥ @Shiyoxu

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