第7話
だけどその肉を、火を使って調理することには、なんだろう、ずっと違和感を感じていた。
半年以上を生き延び、上の者たちにもだいぶ信頼を得て来た頃、ずっと面倒を見てくれているコウという男に、
「僕らは、火は使っていても良いのでしょうか」
試しに
「人間、つまりヒトとは、『
口の
底の浅い
こいつらは、やっぱりどこか馬鹿げている。
気象制御船を暴走させるために行ったハッキング、自然素材の手作りとは言え、日常の道具を備え、衣服を身に着け、武器を持ち、元軍人だと言うコウたち『
本当に文明に逆らうのなら、道具も技術も発想も、それを伝え合うことも禁じるべきだ。
浅はかな矛盾を抱えているのを、
だけど、それでもここしか僕が生きられる場所は無い。
僕はずっと従順を装いつつも順応し、やがて一年が経った頃、
「来い。お前はその歳で大した『人間』だ。今日はお前が『
コウが僕の肩を叩き、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます