第3話 共有された知恵の門
共有された知恵の門
「知恵の門をとりあえず3つ作ってみた。」
「やべえな……俺のが児戯に見える。」
「ああ、言ったことないがマンガ喫茶みたいな感じだ。」
「ネットカフェじゃねえか?」
「エロ漫画でしか見たことがねえぞ。」
俺ら高校生では合法的に手に入れることのできない聖書(バイブル)をいつの間に手に入れていたのかを聞きたいところだが。
俺の最初の知恵の門は週刊誌トランポリンの刊行中の全週刊誌と単行本全てだ。
「答えはなんだよ。」
「何って……。」
〇〇年〇〇月までに刊行された週刊誌トランポリンとその単行本に出てきた業物と名の付く武器の本数はいくつか。
誤字脱字した武器も一つとして数え、全て答えよ。
「全部読破しねえと無理じゃねえかよ。」
「俺ですらわからねえ。
業物だろ。
パズルピースの業物、良業物、大業物、それに他にもちらほら出てくるし銅魂にも主人公の持ってきている木刀は業物としてできてきてる。」
「なるほど、確かにその手のクイズなら時間は阿保みたいにかかるし、誤字もあるから単行本もだせる。」
「それともう一つだな。」
「ブルーレイか。」
「ああ、これにはあともう一つ仕掛けがある。」
ブルーレイ以外にも見なければならない代物がいくつも用意されているのだ。
「こ、コイツはPステだと……。」
「そう、Pステと原作を入れている。」
「まさかGか?」
「Gであってるよ。
それに生産版だけでなく録画版も仕込んでいるから、対策はばっちりだ。」
無修正版のCMも見なくてないけないウザさに彼らは耐えきれるのか見ものである。
マンガの知恵の門を人海戦術で突破されたとしてもこの映像コンテンツを見るのはテレビ自体が一台しかないため時間がどうしてもかかる。
そう時間は1日を超える。
「問題もやべえよ。」
この作品に出てくるモビルフォーマルと言っていい存在はいくつ出てくる?
「バトルタンクがモビルフォーマルかどうかは賛否両論だぞ。」
「ふ、俺は認めねえぞ。
あんなガワだけの連邦軍のモビルフォーマルなんぞ。
軍が認めても俺が認めねえぞ。」
「なるほどな。」
「確かに全部読んでるとこれは会ってるのかってところがいっぱいあるし不可能に近いな。」
「それと最後のはなんなんだ?」
「そいつは言えねえよ、来てからのお楽しみさ。
俺の最終防衛ラインになる。」
「マジか、知恵の門が最終防衛ラインとは誰も思わねえだろうな。」
俺のダンジョンは立った3つの知恵の門だけで守りは十分だと思えるくらいに力を付けた。
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また誤字脱字に関しましては一息ついてから確認いたしますのでご協力お願いします。
スライム道
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