第15話

「...ああ。もうこうなったら正直に言うよ。

元カノだよ。元カノに手渡す筈のもんだったよ!」


俺はポケットに手を突っ込み、

ぐしゃりと潰した。

さっきより、気が晴れた。

親友のシンヤはめちゃくちゃ憎いが、その妹マヒロに罪はない。

話を聞いてくれて、俺は少なからず救われた気がした。

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