甘やかしてくれる死刑囚に情を抱いてしまい……

あらー……ここが私の独房?


ふふふ、でも、ここが私の最期にふさわしいのかもね


……ねえ、看守さん?


そう、あなたよ、あなた


ねえ、そんなに怖い顔しないで?


少しくらい、お喋りしましょうよ


んふふ……わかってるわ


なにを言おうと、私を逃がしたりしないんでしょ?


大丈夫、私は逃がしてだなんて言わないわ


だから安心してお話ししましょうよ


そうね……ふふふ、じゃあこんなのはどう?


私が、あなたを癒してあげるというのは


もちろん、私が何かしたら、あなたは即座に罰を与えることができるし、死刑を下してもかまわない


ね、あなたが全部得をする提案なのよ?


……私?


そうね……私のメリットはね


死ぬ前に、社会貢献ができることかしら


ね、あなた、疲れているでしょう?


死刑囚たちを管理するという立場で、重い責務を背負っている……


少しくらい、死刑囚を使って癒されてもいいんじゃない?


ね……私の膝を枕にして、私の手にマッサージさせて、私の言葉でまったりしない?


いい夢……とまではいかないかもしれないけれど、少しは、他の死刑囚たちのことを忘れられるんじゃないかしら


さあ、おいで? 私の看守さん♪


//膝枕


んふふ♪ ようこそ♪


それじゃあ、マッサージするわね


//マッサージされる


ふふ、気持ちいいでしょ


それに、顔がいい女性に、タダで相手してもらえるんだもの


よかったわね♪


……ん? 私の罪状?


あら、知らなかったの?


私はねー……


//甘く囁き

国家転覆♡


んふふ、要するに、気に入らないのよ


ああ、だけどあなたのことは、少し好きよ?


こうして、もうすぐ死んでしまう私の相手をしてくれるんだもの


あーぁ、でも、これももうすぐ終わっちゃうのね……


もう少し、あともう少しだけ生きられるなら……あなたにぜーんぶ、時間を使ってあげられるんだけどなー


まあ、仕方ないわよね


それに、もし仮に私が逃げたとしても、すぐに見つかっちゃうだろうし


それに引き換え、あなたは……


すごく頑張ってるわ


私相手にもきちんと睨みを効かせて、逃がさないようにしてる


たくさん死刑囚がいるのに、お仕事、お疲れ様


あなたはよく頑張ったわ……うん、よく頑張ってる


だから、しけを使って癒されるくらい、いいわよねぇ?


んふふ……偉い、偉い♪


あなたはとっても頑張ってる


私はわかってるわ、看守さん


でも……んふふ


……残念


さぁ、これくらいで終わりにしましょう?


もう、私も満足したし


さあ、おりてくれる?


……あら、まだ膝枕が恋しいの?


んふふ、ちょっぴり怖い顔して、でも甘えん坊さんなのね


……ね、じゃあどうする?


私、もうすぐ死んじゃうんだけど……守ってくれる?


私を、国の暴力から守ってくれる?


……んふ、んふふふ♪


それじゃあ……期待してるわ


頑張りすぎないように頑張ってね? 


私がここから出られたら、もっと癒してあげるから


//甘く囁き

……二人の将来のために、お願いね♪


んふふふ♪

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