ヤンデレ雪ネコ娘の冷たい体をすりすり♡されて、冷たいので感じちゃう夜……♡

//玄関ドア叩く音


//強く叩く音


//玄関ドア開き


あっ、やっと開けてくれた♪


ね、久しぶり♪


//「どちら様ですか?」


……えっ?


え、覚えて、ない……?


……ああ、この姿を見せるのは初めてだから、気づかない?


にゅふふっ♡ すごい美少女でしょーっ♪


私、昔助けてもらった、雪ネコだよ♪


//「なにそれ? 雪ネコ?」


……え、本当に覚えてないの?


ほら……昔、雪山で助けた、小さな子猫がいたでしょう……?


//「あ、もしかして……あの?」


! そうそう!


にゅふふっ、やっぱり思い出してくれるって思ったよ!


よかったぁ……ふふ、じゃあお家入るねー♪


//「ちょ、ちょっと待ってよ」


ん? どうかしたの?


//「いきなり入られるのはちょっと……」


え……なんで?


私、あなたのお家にいくの、ずっと楽しみにしてたんだよ?


あなたが、お家に来るかって聞いて、でもネコは飼えないなって言ってたから、頑張ってここまで来たのに……


あの時は、たしかにネコの姿だったけど……ほら、今の私、人間でしょ?


それとも、完全なネコがよかった? 私、猫と雪女のハーフだから、すこし違うかもしれないけど


……あなたに気に入ってもらえるように、頑張るから……!


//「しょうがないなぁ」


い、いいの!


//「わかったよ、いまさら追い返せないしね」


やったぁ♪ すりすりするーっ♡


//ほっぺたすりすり


//「わ、冷たい!」


んんー? それはそうでしょー?


だって雪女から生まれたんだもーん♪


体全身、とっても冷たいよ♪


ほんとはもうちょっと早く来たかったんだけど、夏になっちゃって動けなかったから……


……だから、寒くなってからすぐに来たの


えへへ♪ でも、ぎゅーってしてれば、きっとすぐに慣れちゃうよ♪


あなただって、冷たいのは好きでしょ?


//「あはは……そ、そうだね……」


んふふふ♪ よかった♪


じゃあこれから、よろしくねっ♡


//場面転換、朝


//「それじゃあ、行ってくるねー」


えっ、今日も行っちゃうの……?


ねぇ、やめよぉよぉ……!


毎日毎日、私を独りぼっちにしちゃいやだよぉ……


//「仕事……つまり狩りなんだよ」


そんなこと言ったってぇ……!


でも、毎日毎日、変な匂いがするよ……?


お外から帰ってきた後も変な匂いがするし、部屋にこもった後だって……


そんなことない……?


だって、私とあなた以外の匂いがするんだよ?


熱くて、燃えそうな匂い……


ねえ、覚えてるよね?


私、雪女の子供でもあるの


そんなことされちゃうと……溶けちゃうかもしれないの


ねえ、お願い、もっと早く帰って来て?


//「わかったよ……早く帰るね」


約束だよ? 絶対だよ?


約束破ったら、ずっとお家にいてね?


//「わかったわかった、じゃあ行ってきます」


あっ……い、行ってらっしゃい……


…………んふ、ふふふふっ


約束、したからね……?


//場面転換、遅く帰った日


//「ただいまー! ごめんごめん!」


おかえりー……


ふ……ふふ……今日は、遅かったね……?


それに、なんだかお酒臭い……


//「ごめんね、飲み会があって……」


//近寄りながら

んふふ、いいの……もういいんだよ……


//「ど、どうしたの……」


え……? 私は、いつもの通りだよ……?


あなたのことが、大好きで大好きでたまらない、私なの……


だからね……今日もすりすり、させて?


//「え……ひっ、こ、来ないでっ……!」


大丈夫だよ……♡ ちょっと、私の体温を分けてあげるだけだから


氷点下の私の体温を、あなたにも味わわせてあげるだけだからね……


//以下すりすりしながら


にゃふふ……♡ あったかぁい……


すりすり……すりすり……♡


//低音

でも、これがいけないんだよね


これがあるから、私から離れちゃうんだ……


でも、もう大丈夫


あなたの体温、私と同じにしてあげる


すりすり……♪


//低音で恨みのこもった声

骨も魂も凍えるような、私の体温と同じにしてあげる


んふふ……ガチガチ、震えてきちゃったね


でも……すーり、すーり♪


私の毛皮に触れる度に、あなたの体は温度を失う……


良いでしょう? どんどん、気持ちよくなっていくからね


意識がだんだん、遠くなって……


私だけのものになっていくよ……


すりすり……すりすり……


ああ、動かないで? 凍った手が、ぽっきり折れちゃう


あなたの事は、まだ殺したりしたくないから


……さあ、もう動けなくなったね


意識はあるのに、もう体は凍ってしまって、動かせない


んふふ、今度は私がお世話してあげる


今から下手に解凍したら、あなたの体が腐っちゃうから


んふふ……じゃあ、行こうか、私の故郷へ


パパとママにも挨拶して貰わなくちゃ


//甘く囁き

この人が、私の旦那様だって……♡


にゃふ、にゃふふふっ……♡


さあ、私のもふもふに抱かれて、おねんねしようね……


その間に、あの思い出の場所、雪山に案内するよ


さあ、眠って……この世界から、バイバイしようね


さあ、おやすみ……


んふふ、ようこそ……


だ、ん、な、さ、ま♡


んふふふふふっ♡

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