女同僚に居酒屋で告られた

ん~、疲れたぁ♪


今日もお仕事大変だったね~


つまんない割りにやること多いし、責任もおっきいし……


はぁ……まっ、もう今日はお終いだしいいよねっ!


じゃあ、飲みにでも行く?


今日は私が奢ってあげるよ?


いや、だってさ、いつも愚痴聞いてもらってるし


えー、遠慮しないでよぉ 私達の仲じゃんかぁ


それに君と飲めるのなんて今しかないしさぁ


ほら、行こ行こっ♪


//居酒屋


かんぱーい♪


ふぅ、美味しい~♪ 仕事の後の一杯は格別だねぇ~っ!


ん? なんか元気なくない?


……もしかして、まだ引きずってるの? 彼女と別れちゃったこと……


はぁ……やっぱそうだと思った


まぁ無理もないけどさ? あんだけ溺愛してたら当然だよねぇ……


しかもあんなあっさり振られるんだもんなぁ


信じられなかったよ


君のことだから、彼女の為に死ぬ気で働くつもりだったんでしょ?


まぁそれもいいんだけどさぁ……彼女さん、惜しい男を失ったね


ん? 私はそうだと思うよ?


結構優良物件じゃん、君って顔はまあまあだし、身長も高いし、性格だって悪くないし、稼ぎもある方じゃない?


おまけに高学歴でエリート街道まっしぐらでしょ?


何が不満なんだろ……彼女さん


見る目なさすぎだよ、まったく……


どうせあれでしょ? 君のことだから「もっと頑張って出世したら仲直りしてくれるかも」とか思ってるんでしょ?


ほんっと、甘ちゃんだよねぇ……


そんな簡単にいかないでしょ? 彼女さんだってわかってたはずなのにさぁ……バカ


もし仮に仲直りしたとしても結局は元通りにならないと思うよ?


君の性格上、きっと出世して偉くなってからじゃ遅いよ


結婚を申し込むにはさ、今のタイミングしか無いんじゃないかなぁ~って


だから、私が申し込んじゃおーかなぁって


んふふっ


君さぁ、「彼氏いるの?」って聞いた時、少し嬉しそうな顔したでしょ?


バレバレだよぉ? 実は私もあの後すぐ告白しようと思ってたんだからぁ!


でもさ、私の事全然見てくれないから諦めちゃったんだよねぇ……


君と一緒に仕事するのが「好き」なのか、それとも「楽しい」のかよくわかんなくなってきちゃってさぁ……


それで最近、ちょっと距離置こうと思ってさ


そしたらやっぱり楽しくなっちゃうんだよね


これがほら、好きなものは最初に食べる派だけど、嫌いなものを最後に残すタイプっていう


「一途」って言うより「未練がある」感じだよね~笑


そういうところも含めて、私は君のことが好きだぞっ♪


よしよし♡


//以下囁き声


大丈夫だよ、君はなんにも言わなくていいから


ただ……受け入れてくれるなら、私の手、握り返してほしいな


私と、結婚を前提に……付き合ってくれる?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る