妹が専属メイドになりたいと言い出して……

//ドア開け


//可憐に

ご主人様♡ おはようございます♡


//以下駄妹


って、あっ、ちょっ、閉めないでよぉっ!


ぐぬぬ……こ、このお兄様め……だ、黙って妹メイドにご奉仕されろぉ……!


そんなメイドがいるか? ふんっ、いーんだよ、メイドはこーゆーのでっ!


っていうか、今までそういう従順なメイドにしてたら、命令する、さっさと自分の部屋に戻って宿題やれーとか、さっさと制服着て学校行けーってぜんっぜん関係ないこと言い出すじゃん!


ダメだよぉ、ぜんっぜんだめぇ!


もっとさぁ、ご主人様らしく~


//イケボ

今夜はお前だ……充分濡らしておけ、キラッ


って命令して、自分で買ったえっろい下着を着せて自分のベッドに引きずり込んで滅茶苦茶にしたらどうなの?


兄妹? はぁ……お兄様ったら遅れてるね


//甘く無声囁き

兄妹でも、ご主人様とメイドなら良いんだよ


そんなわけあるの!


もぉ~……え? そもそもなんでメイドになりたいのか?


……ふぅん? 乙女の秘密が知りたいんだ?


いいよ? ご主人様にだけ、メイドのふかぁい秘密、教えて差し上げるよ?


//無声囁き

でも、秘密を知ったら戻れなくなっちゃうよ? ……それでも、いい?


……わかった


ならお耳、貸して?


//甘く無声囁き

それは、ご主人様のことが大好きになっちゃった、イケない妹だからなの


あは、言っちゃった♡ 血が繋がってるのに、大好き、だなんて……


マジって……マジだよ、本気も本気


じゃなきゃ、こんなことしないって


……ねぇお兄様、話聞いてる?


はぁ、良かった……ぼーっとしてたから、押し倒して現実だってわからせてあげようと思ったけど……


え、いやいや、そのまま私がお兄様専属のメイドだって言うことを教えてあげるんだよ?


//甘く無声囁き

いつでも私のことを使ってください、ご主人様ぁ♡ってね


冗談?


……ねぇ、冗談じゃないよ


私……本気なの


本気で、お兄様のことが好き、なの……


でも、お兄様はどうしても私を見てくれない……そうだよね、だって兄妹、だもんね


……えへへ、どう? 引いた? それとも軽蔑してる?


んふふ……兄妹でおかしいよね……


でも、お兄様は私の初恋で、今でもずっと恋してて……


そんな人が一緒の家に生まれた時から住んでるんだよ? 裸を見たこともある、毎日一緒にご飯も食べて、隣の部屋で寝てて……


//無声囁き

夢中にならないわけ、ないじゃん……


あはは……こんなキモい妹で、ごめんなさい


明日からはちゃんとするね


……えっ、い、いきなり抱き着いて……


わかったって……え、な、なに、が……?


私の気持ちが……?


や、やめ、てよ……お兄様まで、キモい兄になっちゃう、よ……?


兄妹で愛し合っちゃう、ヤバい二人になっちゃう……!


え……お前は俺のメイドだろって……


そ、そんなこと言われたら……う、嬉しく、なっちゃうじゃん……!


な、なによ……今まで散々、メイドなんかやめろって言ってた癖に……!


もう……あったま来た……!


//押し倒し


んふふふっ♪


……もう、良いんだよね? 良いってことだよね?


メイドとして、ご主人様に一杯ご奉仕、して良いってことだよね?


……もう、今更後には引けないからね


//甘く無声囁き

一杯、甘えご奉仕……して差し上げますね、ご主人様♡

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