私立ヤンデレ学園の変な校則~男子が女子に恩返しするときは要望を聞かなければならない~

あっ、せ~んぱ~いっ♪


ふふっ、お疲れ様っす♪


あれ、どうかしたんすか?


もしかしてー、今日も部活、サボりたいとか~?


そんなことない? えっ、ほんとっすか?


いやぁ、そんな風には見えなかったなぁ……?


って、冗談冗談♪ あははっ、先輩ってほんといじり甲斐ありますよね~♪


え? 舐めてる?


いえいえっ、舐めてませんっすよ?


私は、ちゃ~んと、先輩の事は尊敬してるっす


え~? ほんとっすよ、ホント!


だって、こんなに先輩の為に話しかける後輩、他に居ます?


いないっすよね?


ふふ、わかってくれればそれでいいんですっ


……っていうか~、先輩、もしかして気付いてます? 気付いてますよね?


もしかしなくても気付いてますよね?


……何がって……え、あはは……


ほら……私が先輩の事、そのぉ~……あの、気になってる、みたいな?


ないないって……そ、そんな風に言わなくっても……


マジでって……あ、あはは、そうっすよね、そうですよね……


う、ううんっ、なんでも、ないっす


……あ、あの


なんだか、急に調子が悪くなってきちゃったみたいなんで、今日は部活休みます


はい、じゃあ失礼します……


//場面転換


あっ、せんぱぁい♡


今日も情けない顔してますね♪


ふふ、どうかしたんすか?


//甘く無声囁き

何か、困っちゃってます?


ふふ、顔を見ればわかりますよ~♪


だって、私は先輩の後輩なんすから♪


さ、後輩に話してみてください?


ふんふん……なるほどっすね


つまり、私が先輩に、これ、貸してあげればいいんすね?


……はい?


これが先輩の?


いやぁ、まっさかぁ♪


だって、先輩が勝手に失くしたんすよね? それを私が持ってるわけないじゃないっすか~♪


ふふ……でもまぁ、百歩譲ってそうだとして、これを見つけてあげた私、偉いと思いません?


ま、これは先輩が何と言おうと、私の私物っすけど


いいんすよ? 困るのは先輩っすから


さ、どうします?


……お、借りますか! それはよかった♪


じゃあ、私に聞いてください♪


……え? 何をっすか?


いやいや先輩、まさか校則を知らないとは言わせませんよ?


ほら、生徒手帳にこれ、書いてあるじゃないすか


「男子が女子に恩返しするときは要望を叶えなければならない」って♪


知ってますよね? 知らないとは言わせないっすよ?


なので、私は助けてあげた先輩には、私と夫婦になって欲しいっす♪


ね、いいでしょ? 先輩♪


……ふざけるな?


あれ? もしかして先輩、校則破るんすかぁ?


あー、いっけないんだぁ♪


流石にやり過ぎ?


ふふ、だろうと思って調べたんすよ♪


そしたら、それもオッケーでしたよ♪


ふふ……それじゃあ、大人しく私の夫として振る舞ってもらいますよ?


今日は部活が終わったら、真っ先に私のお家に来てイチャイチャするんすから


んふふっ……ふふふっ♪ 夢にまで見た、先輩と結婚♡ 先輩とイチャイチャ♡ 先輩と夫婦に♡


あは、悦んじゃって、体ビクビクさせてるっすね?


//低音無声囁き

私の純情を弄んだ罰っす、絶対に堕としますから

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