ヤンデレお嬢様「聞き分けの良いペットにしてあげる」

あら


おにごっこはここでおしまいかしら。


まだ、私の屋敷を出ていないわよ?


ここはもう行き止まり、


さしづめ、あなたは自分の意志で逃げたようで、


逆に誘導されていたってわけね。


んふふ……。


勝手にコレクションが逃げちゃダメって、


私、ちゃんと親切に教えて差し上げましたわよね?


お客様待遇でもてなしてあげたのに……。


……あなた様のことを、


まるで宝石のように、いつでも手入れを欠かさず、


猫のような、気ままで勝手な性格も許して、


ほしいものも上げて、


まるでウサギのように、寂しくないようにできるだけ一緒にいて差し上げましたのに。


それなのに逃げてしまわれるなんて。


もう、逃げ場なんてありませんわ。体力も、もう残ってないでしょ?


私のメイドたちにさえ捕まっちゃうくらいに弱ったあなた様なのに。


今度は、あなた様に、もてなしていただこうかしら。


誰がもてなしてやるか、ですって?


んふふ、心配なさらないで?


力ずくで、あなた様……いいえ、


あなたを、従順なワンちゃんにしてあげる。


良かったわね?


(囁き)今までの自由を捨てて、


(囁き)私の言うことに絶対服従できるペットになれて。


あぁ……想像するだけで感動しますわ……♡


お手と言えば、手を差し伸べて、


よしというまで、いくらでも、ずーっと待ち続けて、


抱きしめて言えば、愛情たっぷりに抱きしめてくれて、


愛してと言えば……んふふふふっ、いけませんわ……


逆に、私からの暴力的な愛も全て受け止めてくれる、良い伴侶にもなれますのよ?


そうはならない?


その減らず口、いつまで叩けるか見ものね♪


あぁ……やっぱり、最初からこっちの方がよかったですわね。


私のお友達も、すっごく私に自慢してきますのよ?


コレクションなんてやめて、さっさと調教したほうが気持ちがいいですのよ?って。


さすが、私の選んだ友人たちでしたわ……。


あら、抵抗したって無駄よ?


あなただっておバカさんじゃないんだから、わかるでしょう?


しっかりと両腕を拘束されて、


逃げるのも疲れたでしょ?


それに、普段からは筋肉の付くようなものは食べさせてないですし。


もう、あなたの体はここから逃げられるような状態じゃないですわ。


まったく……


何が一体そうさせたのかしら。


やはり、私が甘かったようですわね。


んふふ……


さて、着きましたわ。


この部屋だって、あなただけのために作ったお部屋なのよ?


ほら、部屋の上に、あなたの名前が彫ってあるでしょう?


まるで、犬小屋……んふふっ。


あら、ごめんなさいね。


これからのことを思うと、おかしくって、つい……。


さ、入って?


ほら、どうかしら。


かたぁいベッドがあるだけの殺風景なお部屋……


ここで、どうしてあげようかしら……。


気が狂うまでここで監禁して、放置してあげようかしら?


泣いても叫んでも、だぁれも来ない。ご飯も、水も、光もない。


真っ暗闇の中、長い時間を過ごせば、


少しは反省するかしら?


んふふ、でも、そんなんじゃ、まだまだ甘いかしらね。


その反抗的な目つき……


(囁き)すぐにでも、手を下してやりたい気分ですわ。


ま・ず・はー……


よぉく命令が聞けるように、耳かきでもしてあげるわ。


さ、私のお膝に頭をのせて、右耳をみせなさい。


あら、抵抗して良いの?


手元が狂うと、お耳が聞こえなくなっちゃうしー、


(囁き)イケナイところに刺さっちゃうわよ?


うん、おとなしく従うのはいいことよ?


じゃあ、はじめていくわね……


んー、汚い……これじゃあ、私の言うこともきけなくなるわよね……そうよね?


かき……かき……


あら、くすぐったい? だめよ、我慢しなくちゃ……


かき……かき……


かき……かき……


(しばらく)


ん、綺麗になったわね。


さ、次は罰としてー……


(耳近くで)ふぅーーーーーーー……


んふふっ、ただ、吐息を吹きかけてあげただけよ?


くすぐったくて、直接弄られている感じがして、そして命も握られてて、


(囁き)興奮、しちゃってるのかしら?


さ、反対を向きなさい。


かき……かき……


ほらっ! 動いちゃダメじゃない。


(囁き)次動いたら……。


かき……かき……


かき……かき……


まったく……結局、私がまたもてなしてあげてるじゃない……


(囁き)でも、どんなのがいいかしら、ね?


せっかくペットになったのだから、


どんなことをされても従順でいられるようにしてあげたいわね。


例えばー、


(囁き)鞭でたたかれても、唾を吐きかけられても、


(囁き)ストレスを発散させられても……


(囁き)嬉しいですわん、ご主人様♡、って言えるようにならなくちゃ……ね♪


(しばらく)


んふふ、これでおしまい。


で、最後に。


(耳近くで)ふぅーーーーーーー……


んふふっ、ふふ。


もう耐えられないって顔してるわ。


その蕩けきった顔も、ペットみたいで可愛いわよ?


さ、これで飴をあげるのはおしまい……


さて、首輪とリードをつけて……と。


ん、良い格好になったじゃない。


まぁ、呼び方はペットでいいわよね。


良い子じゃないんだから、名前なんて贅沢なものはいらないわよね?


あと、ペットとしての尊厳も、ぞんざいに扱ってあげる……


だけど、命令に従える良い子に調教出来たら、いい子いい子、してあげるわ。


明日から楽しみね……んふふ、んふふふふふふふふふふふふふ♪

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る