童貞禁止法✨😜✨💕【童貞ガチャ】これより童貞は罰せられます✨👩‍❤️‍💋‍👨✨💕

オズ研究所 《《#横須賀ストーリー紅白

第1話 童貞禁止法案✨🤫✨💕

 ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚






 202☓年、人類はかつてない危機を迎えていた。





 新型感染症コ○ナにより、世界中がパニック状態だ。

 

 次々とウイルスが変異していき、我が国も甚大な損害をこうむった。



 特に出生率が激減し、このままでは衰退の一途いっと辿たどるだけだ。



 重大な国家存亡の危機を迎え、ついには202☓年【童貞禁止法案】が国会で審議される運びとなった。



 いわゆる【童禁法】だ。



 十八歳を越えた成人男性は身体的に何らかの問題がない限り、むやみに童貞でいる事が禁じられると言うモノだ。


 


 チェリーボーイは消費税30%と言う重い童貞税が課せられるらしい。


 おいおい罰則についても審議の対象になるようだ。




 これはボクたちチェリーボーイが悪戦苦闘の末、初体験を迎えるというラブコメディだ。





 ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚






 もうすぐ十二時を回る。

 明日になればボクも二十歳だ。




 バースデーイブだと言うのに寂しい限りだ。特別、祝ってくれる人もいない。




 今国会で【童貞禁止法案】が審議され、ボクは是が非でも彼女を作りたかった。




 だが生来の陰キャでシャイな性格からだろうか、まったく異性との接点がない。


 しかもアルコールも受け付けないのでコンパにも参加した事がない。



 途方に暮れていた時、悪友のジョーダンがボクに手を差し伸べてきた。




 シェアダーリン。




 よほどボクの事が憐れに思ったのだろうか。幼馴染みで悪友のジョーダンがセフレを紹介してくれると申し出てきた。


 ボクのバースデーに性格に難のある美少女を紹介してくれるらしい。


 連絡がつき次第、ボクにも通知すると言っていた。



 ジョーダンと言う名前同様、ふざけた悪友ヤツなのでどこまで本気にして良いか、わからない。


 カレの紹介なので、美少女と言うのもあやしい。

 しかも性格に難のある美少女だと言う話しだ。


 どんななのだろうか。



 だが取り敢えず、ジョーダンを信じて果報は寝て待てと言うトコロだろう。




 クリスマスも過ぎ、大学も冬休みに入った。師走も押し迫った時期だ。




 ボクは録画しておいたバラエティ番組を流し、ベッドで寝転んでネットサーフィンをしていた。



 暇つぶしに、自己紹介でもしておこう。


 ボクの名前は神保じんぼ達朗。



 口の悪い悪友からは、変なあだ名で呼ばれている。

 『チ○ポ タツロー』だ。


 間違ってもボクは『チ○ポ タツロー』ではない。




 陰キャで山羊座のAB型、明日になれば二十歳になる。湘南平成大学へ通う大学生だ。


 草食系アイドルヲタで彼女いない歴、年齢と一緒。


 もちろん御多分に漏れず童貞チェリーボーイだ。


 



 どのくらい寝転んでネットサーフィンをしていただろうか。

 気づくと十二時近くになっていた。




「ン……(ب_ب)!! もうこんな時間か」

 あと数十分で誕生日だ。ボクも二十歳になる。


 仕方なくブルーレイディスクを入れて観る事にした。

 悪友のジョーダンから貰った如何いかがわしいエロディスクだ。


 ディスクの読み込みに時間が掛かる。


 

 待機していると。

『♪ピンポォーン……♪♬』

 突然、深夜にインターフォンが響いた。




「えェ……(ب_ب)!!」誰だろう。こんな真夜中に。

 確か、友人のジョーダンは、今ごろセクシーな美女のセフレと宜しくやっているはずだ。


 L○NEで自慢していた。

 まったくうらやましい限りだ。


 自分ひとりだけたのしみやがって。

 バースデーに美少女を紹介してくれると言うのは忘れているのだろうか。

 


 もちろんボクには深夜に訪ねてくる彼女はいない。


 ジョーダンのシェアダーリンなら事前に連絡がくる事になっている。

 だとすれば、いったい誰なんだろう。


 ようやくディスクが再生できるのに。


『♪ピンポォーン♬♪』

 またインターフォンが鳴った。



「ッたくゥ……、わかったから真夜中に、何度もインターフォンを鳴らすなよ!!」

 近所迷惑もはなはだしい。

 ボクは足早に玄関のエントランスへ向かった。



「ン、どなたですか……」

 ドア越しに来訪者にたずねた。


 デリバリーも頼んでいないので、来訪者にまったく心当たりはない。



 だが、来訪者あいてにはボクの小言こごとなど届いていないのだろう。



『♪ピンポォーン♬』

 またインターフォンが鳴らされた。



「ハイハイ……(ب_ب)!! わかりましたよ。

 チッ、たくゥ、真夜中だって言うのに!」

 ボクは聞こえないよう舌打ちをし、ブツブツとひとり文句を漏らした。


『ガチャッ』

 相手も確かめずドアのカギを開けてしまった。




 途端に、耳をつんざくような悲鳴にも似た叫び声が響いた。

「キャァァ〜ーー……\(>o<)ノ.☆゚.*・。゚

 サブいよォ〜ーー!!」

 いきなりドアの向こうから凍えるような寒気と共に見知らぬ美少女が飛びついて来た。



「えェ……(⑉⊙ȏ⊙)!!!!」

 だれだ。この女の子は。


 突然、ボクは見知らぬ美少女に抱きつかれてたまげた。



 生まれて初めての美少女とのハグだ。

 一気に心臓が早鐘のように胸板を叩いていく。



「ああァ……(☉。☉;)!!! あのォ〜」

 慌てて、美少女を抱きしめたままドアを閉めた。寒くて仕方がない。



 香水なのだろうか。目眩めまいがするほど甘美で蠱惑的な匂いがボクの鼻孔をくすぐった。




「♪ハッピーバースデー♬

 トゥユゥ〜……*・゜゚(^O^)ノ♬♪」

 出し抜けに美少女は、ほがらかに歌いながらボクに頬擦りをしてきた。



「ひゃァァァーー……ヾ(*’O’*)/」

 だが不意に、冷たい頬をくっつけられて悲鳴を上げてしまった。




「ねえェ、早くゥ、中に入れてェ……」

 美少女は、柔らかな胸を押しつけてボクに甘えた口ぶりでねだってきた。



「えェ……(ʘᗩʘ’)!! 中へ」

 いきなり入れちゃっても良いのだろうか。


 真っ赤なロングコートに真っ白なファー付きのコスチュームが少しだけ遅れてきたサンタクロースを思い起こした。

 しかもミニスカートの下は、太腿むき出しの生脚だ。



 なんともなまめかしい。

 一日遅れのセクシーサンタクロースと言ったトコロだ。




「お願いィ……(;ŏ﹏ŏ)!! サブいよォ〜!」

 よほどこごえたのか、美少女はボクに抱きついたまま全身をブルブルと震わせている。



「ああァ、そうですね」

 無理もない。今シーズン最強の寒波が押し寄せてきているのだ。


 ただでさえ震えるほど凍えてしまうのに。

 こんなむき出しの生脚で、外に居たら寒いに決まっているだろう。

 


「早く入れてェーー……(>0<)!!」

 堪らず美少女は怒鳴ってきた。


「ええェ……(‘~`;)!! あァ、家の中へッて事ですか」

 ボクは、きわめてハレンチな勘違いをしていた。



 それにしてもアイドルのような美少女に抱きつかれるなんて、とんでもないバースデープレゼントだ。



 ラッキースケベにもほどがあるだろう。


 


「サブいよォ〜……ヾ(*’O’*)/

 早くッためてよォ!!」

 まるで仔猫が甘えるようにボクに抱きついたままだ。長い脚をボクの身体へ絡みつけてくる。

 足元には彼女のモノらしいキャリーバッグが置いてあった。



「あッ、暖ッためてと言われても……」

 急に、そんな事を言われても困ってしまう。


 仕方なく彼女を抱きかかえたまま、ボクの部屋へ向かった。もちろん部屋は暖かい。


 

「キャッキャーーッ.\(>o<)ノ.☆゚.*・。゚

 暖ッたかい!!」

 部屋に入ると、美少女は仔猫がじゃれあうように


 当然だろう。

 ボクの部屋は暖房が効いている。



「あ、あの……」ボクはベッドの端に彼女を下ろした。

 もしかしたら、この子は悪友 ジョーダンのシェアダーリンなのだろうか。

 それにしても若すぎる。見た目は女子高生だ。



「ウッフフ…( ꈍᴗꈍ)!! さっそくジョイントライブで汗を流すのね」

 いきなり美少女はゴロンとベッドへ寝転んで、とんでもない事を言ってきた。



「いやいやァ……(ʘᗩʘ’)!! ジョイントッて、名前も知らないンですよォ!!

 デリバリーヘルス嬢じゃあるまいし、名前も知らない美少女と如何いかがわしい事は出来ないでしょォ!!」



「あァ〜らッ……( ꈍᴗꈍ)!! 別に、お互い名前も知らなくても合体ライブなんて簡単よ!」

 なんともあけすけな発言だ。



「どんな深夜のロボットアニメですか!!

 そんなに簡単に合体なんて出来ますか!!

 今どき合体なんてしたら地上波で放映できませんよ!!」



「ウッフフ……(. ❛ ᴗ ❛.)!! さァ、身体も充分暖ッたまってきたしィ」

 小悪魔のように妖しく微笑んだ。



「な、なにをする気ですか……(☉。☉)!!!」


「フッフフ……(。•̀ᴗ-)ノ.☆゚.*・。゚ じゃァ、サクッと童貞卒業しちゃうゥ!!」

 まるで卒業旅行にサイパンへでも行くようなノリだ。




「いやいやァ……(⑉⊙ȏ⊙)!! サクッて、なにを軽々しく言っているんですか!!」









☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚

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