第44話とある住人達
「こ、コレはっ!!」
「お、美味しいですわねっ!」
「なかなか美味いもんだな。コレなら確かに毎日味を変えられるし、主食としても十分にやっていけるだけのポテンシャル確かにああるな」
そして皆、一口食べてからはあれもこれもとわたくしが用意したご飯のお供を交互に食べ始め、そのどれもに舌鼓を打ち始める。
彼らの反応から見てこの世界の人達にもお米が通用すると知って一安心であると共に、何だか受け入れられたみたいで少しだけ嬉しく思う。
さて、ようやっとわたくしもゆっくりとご飯を堪能することができますわね。
「ちょっ!? シャルロットっ!? お前っ!! 何をしようとしているんだっ!!」
「さ、流石にそれは、お父さんもどうかと思うぞ?シャルロットっ!!」
「お、お母さんもよ? 悪いことを言わないので匙を置きなさいっ! 後で苦しむのはシャルロットなのでしてよっ!!」
そしてわたくしが待ちに待ったご飯を食べようとしたその時、周りが急に慌てだし、わたくしを止めようとし始める。
しかしながら失礼な話である。
「炊き立ての、白銀に輝くご飯に合う最高のお供、それは生卵と醤油でしてよっ!!」
◆
異世界令嬢の日常スレ354目
ルール(基本的な三大ルール)
荒らし行為は厳禁
基本的に見守っていくスタイル
しかしシャルロット様が教えて欲しいと聞いてきた場合は全力で助ける。
その他詳しい内容はリンク先へ
65:異世界の名無し:今日の配信もなかなか良かったな。
66:異世界の名無し:俺的には梅干しを試して欲しかったところだ。
67:異世界の名無し:確かに梅干しを食べる皆の反応を見てみたかったがいきなり梅干しは酷だと思うわ。 まずは日本食に馴染んでもらわないとな。
68:異世界の名無し:てか、次はこのお嬢様は何をするつもりなんだ? お菓子とかも割とウケはいいと思うんだが。
69:異世界の名無し:ばっか、オメー、まずは開拓だろうが。 それに米作りを舐めるなよ? 恐らくこの一年は米作りで精一杯なんじゃ無いのか? 向こうにはトラクターも何も脱穀機も精米機すら無いんだ。 想像しただけでご先祖様に頭が上がらなくなるわ。
70:異世界の名無し:リアル農家来たww
71:異世界の名無し:農家乙ww
72:異世界の名無し:落ち着け農家ww
73:異世界の名無し:確かに農家の言う通り現代と比べるとかなり大変だろうが流石に領地内の農民に作らせるだろ。 あんなじゃじゃ馬でも一応は公爵家の令嬢だって事を我々は忘れてはいけない。
74:異世界の名無し:あ、すっかり忘れてたわww
──そして、シャルロット側が今の所平和であるように、今日もとある住人達は平和であった。
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